猛暑で対策が急がれる農作物がある一方、暑さの恩恵を受けているものもある。その1つがモモの主力品種「川中島白桃」だ。2023年は、どんな出来に仕上がっているのだろうか。

モモは雨が少ないと品質よくなる

山形・東根市のモモ園には、今が旬のモモがたわわに実っている。一方で、少し小ぶりのものもあるようだ。続く高温でモモにどんな影響があったのか。

モモ狩りを楽しむ人
モモ狩りを楽しむ人
この記事の画像(8枚)

観光果樹園・広果園(東根市)では、この暑さの中、県の内外から来た客がモモ狩りを楽しんでいた。盆を過ぎて主力の「川中島白桃」が旬を迎え、もぎたてのみずみずしいモモをその場で味わっていた。

モモ狩りに来た客:
甘いです。甘味がしっかりしているので、温かいけれど甘味を感じます

この果樹園でも、この夏の猛暑の影響を受けていた。

広果園・植松広樹さん:
この辺の大きさだと良いが、この辺は小ぶり

雨が少なく、乾燥した日が続いたため、実の大きさは小ぶりのものがあるという。しかし、雨の少なさはデメリットだけではない。

広果園・植松広樹さん:
モモは天気がいいと甘くなる。雨が少ない分、品質は良くなる。糖度もけっこうあって、出来栄えは良い

「川中島白桃」の糖度は18度前後が標準だが、2023年にこの果樹園で実ったものは、平均で20度だという。長かった日照時間と暑さのおかげで、例年以上に甘く育った。この果樹園のモモ狩りは、8月いっぱい楽しめるという。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
さくらんぼテレビ

山形の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。