鳥取・米子市の商店街に設置されている石造りの灯籠が倒れているのが見つかった。原因は分かっていないが、石造りの灯籠は相当な重さがあり、風などで自然に倒れたとは考えにくい。灯籠が倒されたのはこれが初めてではなく、商店街の関係者は悲痛な思いだ。

10年間で6基も…何者かが灯籠を破壊

壊れた石造りの灯籠。照明を囲う部分が倒れて割れてしまっている。

何者かによって破壊された「元町サンロード」の灯籠
何者かによって破壊された「元町サンロード」の灯籠
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この灯籠は、JR米子駅に近くの商店街「元町サンロード」に設置されていた。

接着剤で修復された灯籠
接着剤で修復された灯籠

元町通り商店街振興組合・遠藤至弘理事長:
接着剤で応急的にくっつけた。悲しいです。残念な気持ちでいっぱい

灯籠が壊れているのが見つかったのは7月26日の朝。割れた部分を接着剤でつなぎ、応急処置が施されていた。

商店街に並ぶのは21基の灯籠。振興組合が「歩いて楽しい」商店街を目指して10年前に設置した。しかし、灯籠が壊れていたのは、実は今回が初めてではなかった。

TSKさんいん中央テレビ・安部大地記者:
こちらも割れていますね

元町通り商店街振興組合・遠藤至弘理事長:
これも倒されて、上の部分が壊れてしまった

10年間で壊れた灯籠は6基。修理には1基あたり10万円以上かかり、毎回、振興組合が負担してきた。商店街のカフェの前にある灯籠も、2022年に壊れていた。

カフェ経営者:
壊された後も現場検証のためしばらくそのまま。壊れたものがお店の前だったり通りにあるのは、通った人も悲しくなってしまう

「楽しく歩いてもらうのが商店街の願い」

何度となく壊された石造りの灯籠。簡単に倒れるものだろうか?記者が確かめてみた。

TSKさんいん中央テレビ・安部大地記者:
力を入れると少し動くかな、というところ。相当力を入れないと、倒れることはなさそうです

灯籠が壊れたのは、いずれも夜の時間帯とみられるが、壊れた原因は分かっていない。

元町通り商店街振興組合・遠藤至弘理事長:
(酔って)気が大きくなった人が押すのか、ふざけながら歩いて当たってしまったのか全然分からないが、とにかく壊さないでほしい。楽しく歩いてもらうのが、商店街としての願い

商店街から相談を受け、警察は防犯カメラの映像などを確認し、壊れた経緯を調べている。

(TSKさんいん中央テレビ)

TSKさんいん中央テレビ
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