お盆が近づき“危険な暑さ”の中、お墓の掃除に出かける人もいるのではないだろうか。日影が少なく、炎天下にさらされることが多いお墓の周りでは、やはり熱中症の対策を怠ってはいけない。

この夏は「入念な暑さ対策」を!

お盆を控えた8月上旬。島根・松江市の公園墓地では市の委託業者が墓地周辺の除草作業を行っていた。

炎天下の中、草刈りをする作業員たち
炎天下の中、草刈りをする作業員たち
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炎天下で作業員はズボンまで汗びっしょりになって、草を刈っていた。

造園業者:
(暑さに)慣れることはないです。やっぱりしんどいです、毎日

体感温度を下げる「冷感ベスト」
体感温度を下げる「冷感ベスト」

作業員は、内側のパイプに冷たい水を通して体感温度を下げる「冷感ベスト」を着用。暑さを少しでも和らげることで、熱中症を予防していた。

造園業者:
(意識して)休憩時間を長めにとったり。その日の湿度や気温によって(状況が)違ってくるので、熱中症に気を付けながらやっている

連日の「危険な暑さ」の中での屋外作業。この業者ではこの夏、作業にかける日数を例年より数日増やした。1日の作業時間を短縮し、休憩時間を長く取ることで、作業員の健康、安全に配慮したという。
屋外作業のプロたちも、例年以上に入念な暑さ対策を取っていた。

時間帯も重要…水分補給も忘れずに

午前11時ごろの墓地は、強い照り返しもあり、予想を超える高温になっていた。

お墓近くでの温度は40度を超えていた
お墓近くでの温度は40度を超えていた

TSKさんいん中央テレビ・松尾直明記者:
お墓の近くで温度を見てみますと、40度を超えています。「危険な暑さ」であることが分かります

墓掃除に訪れた人:
温度調整用のタオルです。これは冷たくなるもの

こちらの方は帽子と冷感タオルを用意。暑さ対策を取りながら、念入りに掃除していた。

松江市 市民課・金築明子課長:
なるべく涼しい時間帯に墓参していただけたら。お参りする前に水分補給、お参りの最中も水分補給、お参りが終わられてからも水分補給と、とにかく水分補給に気をつけていただけたら

お墓参りに行く場合、寺や墓地に自動販売機がないケースも多いので、あらかじめ飲み物を用意したい。また、朝や夕方など涼しい時間帯を選んで、数日に分けて作業するよう心がけたい。

「災害級」ともいわれる2023年の猛暑。屋外作業のプロたちのノウハウも参考に、無理せず、こまめな休憩が重要となる。

お盆の準備、お墓参りにも十分な暑さ対策、熱中症への備えが必要だ。

(TSKさんいん中央テレビ)

TSKさんいん中央テレビ
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