土砂崩れなど大雨被害に見舞われた佐賀・唐津市は、全国でも有数のハウスミカンの産地。収穫シーズンを迎えていたこの時期に大雨による内水氾濫が発生し、ハウスミカンが浸水被害を受けた。農家は落胆の色を隠せない。

ハウスの浸水は約1メートル

佐賀・唐津市を流れる玉島川。水が流れることができず、内水氾濫が起きたことで、ハウスミカンに被害が出ている。

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――水はどのくらいまで来た?

ハウスミカン農家・田中慶さん:
この葉っぱが付いているところまで来ました

――1メートルくらい?

ハウスミカン農家・田中慶さん:
そうですね、そのくらいは 

水に漬かったミカンは廃棄

唐津市浜玉町のハウスミカン農家・田中慶さんは、管理する10棟のハウスのうち、半分が浸水の被害を受けた。

水が引いて2日たった12日。中を見てみると、ほとんどのミカンや葉に乾いた土が付いていた。

ハウスミカン農家・田中慶さん:
水に漬かってしまっているので、おそらくこの後腐れて落ちる。もう腐れてきていますね、ちょっと色が変わっているので

水に漬かったミカンはすべて“廃棄”。また、上になっているものも一見収穫できそうだが、浸水の影響で今後病気になる可能性があり、収量は大きく落ち込むという。

「最後まで収穫したかった」

このほか、栽培に欠かせない加温機などの機械類も全滅し、被害総額は500万円に上る。

就農して22年目の田中さんは、初めての被災に落胆の表情を浮かべる。

ハウスミカン農家・田中慶さん:
あと何日かで全部収穫できたので残念です。せっかくここまで作ってきたので最後まで収穫したかった

(サガテレビ)

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