トヨタ自動車が30日に公表した有価証券報告書によると、3月まで社長だった豊田章男会長の役員報酬は9億9900万円だった。

去年の報酬6億8500万円の約1.5倍となり、トヨタの社長としては過去最高。

報酬が1億円を超える役員については、有価証券報告書に記載する義務があるが、今年4月に社長に就任した佐藤恒治社長は記載がなかった。

トヨタの昨年度の連結決算は、売上高が前年度より18.4%増え、37兆1542億円と過去最高だった一方、営業利益は原材料価格の高騰などを受け、前年度より9%減り2兆7250億円だった。

トヨタは今年度、国内の企業では初となる営業利益3兆円を目指すとしている。また、次世代電池として期待される「全固体電池」を2027年にもEV=電気自動車で実用化することも発表し、電動化への取り組みも加速している。

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