森の中に仕掛けられた檻(おり)の中に入っていたのは…。

(檻の中に入っていた野生のヒグマ)
(檻の中に入っていた野生のヒグマ)
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野生のヒグマです。
5月26日、ヒグマは北海道岩見沢市内で捕獲されました。多くの観光客が利用する温泉宿泊施設から約100mの場所です。

檻の隙間から鋭くとがった爪をのぞかせているヒグマ。

撮影者が檻の横に回って近づいた瞬間…。

(檻の中から撮影者に飛びかかろうとするヒグマ)
(檻の中から撮影者に飛びかかろうとするヒグマ)
(うなり声を上げ、立ち上がろうとするヒグマ)
(うなり声を上げ、立ち上がろうとするヒグマ)

ヒグマは、撮影者にむかって一目散に飛びかかる動きを見せ、うなり声を上げながら立ち上がろうとしました。

(鋭利な爪を向け威嚇するヒグマ)
(鋭利な爪を向け威嚇するヒグマ)

さらに、鋭利な爪を向け、威嚇するような動きを見せ凶暴な性格がうかがえます。

罠によって捕らえられたのは、体長1.6m、体重120kgほどの推定6歳のメスのヒグマでした。

農作物野生鳥獣被害対策アドバイザーで、ヒグマを捕獲した猟師の原田勝男さんはそのときの様子をこう話します。

ヒグマを捕獲した猟師 原田勝男さん:
この檻で捕獲されたから良いけれども、捕獲されなかったらどういう事件を起こすのかなって、我々もはっきり言って、こうビクビクしてるっていうのが正直な心境ですよね。

今年、北海道で急増しているクマの目撃情報。

(5月3日 北海道留萌市で目撃されたクマ)
(5月3日 北海道留萌市で目撃されたクマ)
(5月19日 北海道新冠町で目撃された親子のクマ)
(5月19日 北海道新冠町で目撃された親子のクマ)
(5月29日 北海道斜里町で目撃されたクマ)
(5月29日 北海道斜里町で目撃されたクマ)

北海道警察によると、クマの目撃情報は5月末の時点で723件と、去年の同じ時期の499件と比べて200件以上多く、過去最多ペースになっているといいます。

5月14日には、釣りをしていた50代の男性が行方不明になり、その後、男性の遺体が発見され、近くで駆除されたクマの胃から男性のDNAが検出される事故も起きています。

頻繁に起きている、人間とクマのニアミス。
仮にクマと遭遇してしまった場合は、どのような行動をとるのが良いのでしょうか?

農作物野生鳥獣被害対策アドバイザー・猟師 原田勝男さん
「逃げるな」って言うのが一番いい言葉。とにかく逃げないでじっとしてるってことですよね。走ったら100%襲ってくるから。

(めざまし8 6月14日放送)