愛知県にあるステーキ店内のキッズスペースで、子どもが危険な状態に。
撮影していた母親が、注意喚起のためにと「めざまし8」に当時の状況を詳しく話してくれました。

巨大な滑り台のような遊具で遊ぶ我が子を撮影する母親。

飲食店に設置されたキッズスペースで遊ぶ女の子
飲食店に設置されたキッズスペースで遊ぶ女の子
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子どもが手に持っていたロープを離して滑ろうとした瞬間、ロープが首に絡まり、首を引っ張られる形になってしまいました。

持っていたロープが首に絡まり、体が宙に浮く状態に
持っていたロープが首に絡まり、体が宙に浮く状態に

体はすでに滑っているため、元の場所に戻ることもできず、“宙づり”のような危険な状態に。
撮影していた母親もすぐに異常を察知し、慌てて駆け寄ります。

スマホを投げ出し、慌てて子どもの元へ駆け寄る母親
スマホを投げ出し、慌てて子どもの元へ駆け寄る母親

撮影していた母親:
(4歳の)娘の身長からするとお尻が浮いているような状態で。娘を抱きかかえたんですけど、(足が)滑ってしまって。娘はそのまま、まだロープに吊るされた状態で、私だけが下に落ちちゃったんです。もう叫びながら。夫が気づいて、土足のまま下から駆け上って助けたという感じですね。

駆けつけた母親が子どもを抱きかかえて救出しようとするも、足が滑ってそのまま母親だけ落下。その後、異変に気付いた父親が駆けつけ無事救出し、大事には至らなかったといいます。

撮影していた母親:
ロープがかかったところは痕になって、ちょっと皮がむけている状態でしたね。苦しかったって、ものすごく泣いていました。

幸いにも現在は痕も消え、傷も小さくなっているということです。

なぜロープが子どもの首に絡まってしまったのか?
母親によると、滑る前につかまるためのロープの一部がほつれて“輪っか”のようになっており、その輪に首が引っかかってしまったといいます。

ひもがほつれて、真ん中が“輪っか”のような状態になっていた
ひもがほつれて、真ん中が“輪っか”のような状態になっていた

問題のあった店舗に取材すると、事故の原因について以下の返答がありました。

遊具を設置していたステーキ店の担当者:
子供たちがどんどん滑ると危険なため、ロープを持って待機できるよう、安全のために設置しているものです。子供たちが遊んでいる最中に何かしらの原因でロープがこのような状況になってしまった可能性があります。現在は子供の力ではロープがほどけないよう改めて対策をし、同様の事故が起きないようにしていきます。

店舗側は、子どもが遊ぶ際は“保護者同伴で遊ぶよう”告知しているといいますが、子どもの傷害予防に取り組むNPO法人「Safe Kids Japan」の山中龍宏理事長は、今回の事故についてしっかりとした「検証」が必要だといいます。

Safe Kids Japan 山中龍宏理事長:
遊具の安全管理の専門家が、関与していなかったのではないかと。なぜ輪っかになったというのは、かなりきちんと検証しないと、また同じ事故が起こってしまうのではないでしょうか。お母さんが(今回の事故を)人に伝えてくれたわけです。こういう危険がありますよということで、社会全体が知るというのは、とても大切なことだと思います。

(めざまし8 6月6日放送より)