2023年6月1日から、北陸電力は多くの家庭が使用する電気規制料金を値上げする。あちらこちらで悲鳴が聞こえる中、値上げは消費者だけでは無い。影響を取材した。

北陸電力の電気料金は標準家庭で1カ月約2200円値上げ

町の人:
怖いです。どんだけ上がるか分からないので、リビングは昼間でも電気を付けていたのを消したり、とりあえず家族に消して!消して!消して!って言ってます。夫はうるさがってますけど、「渡すお金減らすよ!」って言ってます。

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町の人:
ただでさえ電気代が高いのでちょっとしんどい部分はあるかなと思います。使わないときはコンセント抜いたりとか、暑くなってきたんですけどエアコンはなるべく使わないように窓開けたりとかしています。

電気規制料金の値上げは2023年6月1日使用分から適用される。北陸電力によると標準的な家庭では、国の補助を含め5月は4590円だった料金が、6月から6786円と約2200円高くなる。そして今回値上げされる電気料金は家庭だけではない。

スーパーは店内を薄暗くして節電 涙ぐましい努力が続く

記者:
金沢市内にあるこちらのスーパーではさまざまな節電対策をしています。

金沢市額新町にある「ひまわり ぬか店」。午前10時の開店直前に訪ねたが…まだ店内は薄暗い。

ひまわり・ぬか店 水本洋行店長:
天井の照明は開店までまず点けない。細かいことからやっているような感じです。

電気規制料金の値上げは43年ぶり。ひまわりぬか店のような商店や工場も値上げとなった。

水本店長:
天井の照明は3レーンあるやつを1レーンだけ点けてますね。2本は落としてます。この冷凍室は2台使っていたんですけど、1台は完全に電源を切って1台にまとめて入れてあります。冷凍室は一番電気を食いますね。

今回の値上げによってこの店の電気料金は1カ月当たり2万円以上上がることになる。節電でどこまで抑えることができるのか、悩みは尽きない。

「もう限界…」食品や日用品の値上げが重なり泣きっ面に蜂

水本店長:
もう限界ですね。これ以上の対策は取れません。商品の料金に上乗せすることはできないので、どうしたもんやらと暗中模索ですね。

電気代に加え6月は約3580品目が値上げし、10月には電気代の補助も終了する。家庭や商店、企業など、あらゆる現場から悲鳴が聞こえてくる。

(石川テレビ)

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