59歳の男性教諭が、勤務する小学校内で女子児童の胸などを触った疑いで5月29日、逮捕された。学校は少なくとも女児10人が被害を訴えていることを認めた。容疑者は2022年、事件とは別の女児1人からもわいせつ行為を訴えられ、学校から指導を受けていた。ただ学校は教育委員会に報告しておらず、同じ小学校で勤務を続けた容疑者が事件を起こした。

背後から胸を…わいせつ教諭が逮捕

強制わいせつの疑いで逮捕・送検されたのは、福井市木田3丁目の小学校教諭、見附史教容疑者、59歳。

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警察によると、見附容疑者は2023年4月から5月中旬にかけ、勤務する小学校の理科室で女児1人の背後から胸を触るわいせつな行為をした疑いが持たれている。見附容疑者は「逮捕されることに一切納得できない」と容疑を否認している。

この学校では少なくとも女児10人が被害を訴えており、今後増える恐れもあるという。

2022年秋ごろには、事件とは別の女児1人が「頭をなでたり、体を近づけてきたりしていやだ」と学校に訴えていた。しかし、当時の校長と教頭が見附容疑者を「指導」しただけにとどまり、教育委員会への報告はしていなかった。

学校内でわいせつ行為などの問題が発生した場合、校長が速やかに市町の教育委員会に報告することになっている。見附容疑者はこの後も学校で勤務を続け、2023年5月に事件を起こした。

15年前にも処分を受けていた

さらに県教委への取材で、容疑者は15年前にも、わいせつ行為で自宅待機処分を受けていたことが分かった。福井市内の小学校に勤務していた際、授業中に女児のスカート内の中や胸元などをカメラで撮影されたと、複数の保護者から訴えがあったためだ。

さらに、福井テレビではこれ以外にもわいせつ行為とみられる事案を当事者と保護者から複数聞いている。

保護者「事実を明らかにしてほしい」

問題行動を繰り返してきた見附容疑者。2022年秋に女児からの訴えが教育委員会でも共有されていれば、強制わいせつ事件に発展しなかった可能性がある。

被害を受けた女児の保護者の一人は「被害に遭った子供たちのためにも、学校や教育委員会は事実を明らかにしてほしい。わいせつ行為を行った教諭には厳しく対応してほしい」と訴えている。

(福井テレビ)

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