福井県内で2021年児童が誘拐され、性的被害を受けるという事件が発生した。

出会いのきっかけとなったのがSNS。全国的にもSNSなどによる児童の被害は増えていて、低年齢化も指摘されている。

SNS犯罪の現状と対策はどうなっているのか?

2021年6月。福井県内の男子児童がわいせつ目的で県外から来た男に誘拐され、性的被害に遭う事件が発生した。

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児童と男の出会いのきっかけとなったのがSNSだった。男は「興味のあるグッズをあげる」と児童を誘い出していた。

警察庁のデータによると、18歳未満の子どもが犯罪に巻き込まれるケースは2019年をピークに高止まりしている。

2021年3月 警察庁のデータ

その一方で、被害者の低年齢化が目立ち、小学生の被害件数は毎年増加している。

この問題について、保護者は…

保護者:
SNSは本名は出さないじゃないですか。匿名だから、だまされることも、だますこともできる

――子どもにSNSを使わせている?

保護者:
使わせていないです。いい話を聞かないのと、(SNSを使って)問題があったということを身近で聞いたので

保護者:
怖いですよね。気を付けないといけないと思っている

SNSを介した子どもの性被害…被害者の共通点

福井県内でも、18歳未満でSNSなどを介して被害に遭う件数は増加傾向にある。2020年は4件、2021年は9月末時点ですでに10件発生し、その数は2倍以上となっている。

18歳未満の被害件数は増加傾向

福井県警生活安全部・塚崎大輔警部補:
罪種別では、裸などの自画撮り画像を送ることによって、児童買春、児童ポルノ禁止法違反の被害者となったり、相手とみだらな性行為を行うことによって、福井県青少年愛護条例の被害者となるケースが増えています

例えば、男が女性を装って誘ったり、顔や体の写真を送ってほしいと要求したり、さらに「悩みを聞いてあげる」といった心の隙につけこむような手口が目立つという。

被害を防ぐ手立てはないのか…

実は、被害者にはある共通点があった。

福井県警によると、2019年以降に起きた県内の未成年の被害者すべてが、不適切なサイトやアプリを利用できないようにブロックする「フィルタリング」機能を使用していなかったのだ。

保護者は…

――フィルタリング機能はご存知ですか?

保護者:
聞いたことはありますけど、実際に使ったことはないです

保護者:
キッズ携帯を(持たせている)だけ。キッズ携帯はそんなにSNSがないので

保護者:
携帯ショップで契約時に安心フィルターをお勧めされたので、フィルターの設定はしています

被害を未然に防ぐため、福井県警ではフィルタリングの設定を呼びかけている。

タブレット端末の導入が進む「教育の現場」は

一方、近年タブレット端末などの導入が進んでいる教育現場はどうだろうか。

福井市の清明小学校で、児童にSNSの利用状況について聞いた。

―― SNSは使う?

6年生の児童:
結構、使います。インスタグラムを見ているだけです。お家の人とルールを決めるとか、そういうのはあります

6年生の児童:
(SNSは)よく使います。友達もよくSNSを使ってます。LINEとTikTokを見たりしています

――家でのSNSの使用ルールは?

6年生の児童:
知らない人と連絡を取らないとか、自分の個人情報を言わないようにしています

清明小学校では、インターネットの扱いについて、県が提唱するルールを基に学校独自のルールを掲げ、使用時間やモラルについて指導している。

清明小学校 独自のSNS利用ルール

清明小学校・宮本泰成教諭:
LINEとかツイッターのようなSNSは、小学校6年生は年齢的に使用禁止なんですね。保護者の監督の下とか、了解の下というしばりがあります

SNSによっては使用する年齢制限が設けられていて、保護者の了解がないと使用できないものがある。

SNSの「年齢制限」把握している?

清明小学校・宮本泰成教諭:
保護者の方もご存知ない方も多いので、子どもたちだけではなくて、お家の方へも情報提供はしていかないといけないのかなと思っています。普段から家庭も含めて、子どもたちとも風通しのよい関係をつくって、何でも相談できる雰囲気を大事にしていけたらと思っています

(福井テレビ)