きのう、東京・目黒区の自宅で、救急搬送された歌舞伎俳優の市川猿之助さん(47)とともに見つかった両親について、死因が「向精神薬中毒」とみられることが分かった。警視庁が司法解剖の結果を明らかにした。

向精神薬は、睡眠導入剤などの総称。今後、血液を調べて、何の薬なのか特定する方針。両親が、どのような経緯で、どれぐらいの量の薬を服用したのかは分かってない。

司法解剖でも、遺体に目立った外傷は見つからなかった。両親が死亡したのは「一昨日から、昨日にかけて」とみられている。

父親の段四郎さん(76)と母親(76)は、自宅2階リビングで倒れていて、その後、死亡が確認されていた。猿之助さんは、意識障害で会話ができない状態だった。すでに搬送先の病院から退院しているという。他の病院に移ったのかどうかは分かっていない。

一方、警視庁は、きょう、猿之助さん宅を家宅捜索するとともに、現場検証を行った。家宅捜索により、数台のスマートフォンを押収したという。

市川猿之助さんは、依然、意識障害の状態が続いているとされる。会話できる状態ではないみられている。
市川猿之助さんは、依然、意識障害の状態が続いているとされる。会話できる状態ではないみられている。
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市川猿之助さんの自宅の現場検証(東京・目黒区)
市川猿之助さんの自宅の現場検証(東京・目黒区)
猿之助さんの両親の遺体を乗せた車
猿之助さんの両親の遺体を乗せた車
社会部
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