2023年5月5日、震度6強と5強の強い地震が襲った珠洲市。多くの建物に被害が及ぶ中、8日から始まったのは、罹災証明書の申し込み。取材していると、なかなかスムーズにはいかない現状が見えてきた。

スマホの写真提示だけではNG…アナログな申請に困惑の被災者

珠洲市役所に開設された罹災証明書に関する窓口。罹災証明書は地震で住宅に被害があった場合に公的な支援などを受ける際に必要なものだ。

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しかし窓口では…

珠洲市役所 職員:
携帯を写真屋に持っていって「印刷してください」って言えばしてくれますので…
住民:
行ったことないわ…

受付をするには、被害にあった建物の画像を添付する必要がある。しかし、スマホで撮影した画面を見せるだけでは証明にならないのだ。

市職員:
写真をプリントアウトして出してほしくて。
住民:
プリントアウトは市役所ではやってくれないの?
市職員:
はい、お願いしているんです。

この男性は職員に言われた通り近くの写真屋で写真を現像してきた…

記者:
スムーズに現像できましたか?
住民:
できなかった、そこ休業中。違う所行ってきました。休業中くらい(市の職員は)知っててほしいよね。

結局、この男性は受付が完了するまで1時間ほどかかった。

住民:
本当に大変です。ブロック塀が倒れたりしてそれをきちんと整理して伝えないといけませんからちょっと時間かかったんです。

珠洲市内にあるカメラ店は2店舗。その内、1店舗は、被災していて取材時点では休業中。珠洲市は携帯電話やカメラを持っていない人に関して支援をするということだ。

(石川テレビ)

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