山形県警は、「新庄警察署真室川駐在所で4月27日夜、男性の警察官が拳銃の実弾1発を誤って発射した」と発表した。発射された実弾は同居する家族に当たり、軽いけがをした。

同居家族がかすり傷…命に別条なし

拳銃を誤って発射したのは、新庄警察署真室川駐在所に勤務する30代の男性巡査長。県警によると、男性巡査長は27日午後11時5分ごろ、駐在所2階の居宅内で、拳銃の実弾1発を誤って発射したという。

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実弾は、室内にいた成人の同居家族に当たり、この家族はかすり傷を負ったが、軽傷で命に別条はなかった。けがをした家族の性別・年齢は明らかにされていない。また、実弾が駐在所の外に飛び出ることはなかったという。

県警は、男性巡査長が何らかの理由で意図せずに拳銃の引き金を引いてしまい、誤って発射したとみている。県警内部のルールでは、「駐在所の居宅内に拳銃を持ち込むこと」自体は認められているが、「業務時間外に拳銃をさわること」は認められていない。

男性巡査長が当時業務中だったかどうかについて、県警は「調査中」としていて、本人から事情を聴き、くわしい状況を調べている。

隣の住民は「恐ろしいの一言」

ーー物音は聞こえなかった?

隣の住民:
全然分からなかった。恐ろしいの一言。しっかりしてほしい

隣の住民:
けさ車がいっぱいあるなと思った。ただ驚いている。普段はちゃんとしていると思うけど…ここに住んで30年になるけど、こんなことは初めて

ひとつ間違えば命にも関わる重大事態に、県警本部の本間義和警務課長は、「組織として重く受け止めている。拳銃の取り扱いルールを再度、全職員に徹底し、再発防止に努めたい」とコメントしている。

県警によると、過去20年間で、県警での拳銃の誤発射は今回を含め4件だが、けが人が出たのは初めてだという。

(さくらんぼテレビ)

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