山形県内では12日から13日にかけ、2年ぶりに「黄砂」が観測された。自動車販売店では、黄砂で汚れた車の洗車に追われるなど、各地で影響が出た。

2年ぶりに“黄砂”観測

山形地方気象台は、12日夕方「黄砂の飛来を観測した」と発表した。県内では2021年3月以来、2年ぶりだ。

リポーター:
屋根のないところに一晩おいていた車です。窓を黒い布で軽くなぞると、黄砂がついていることが分かります

この記事の画像(9枚)

12日夜にピークは過ぎたが、山形市内は13日も遠くまではっきりとは見渡せない状態だった。

山形市の新車・中古車販売会社では、屋外に約150台の車が展示されているが、車全体にはっきりと見てわかるほどの黄砂が見られた。

自動車販売店スタッフ:
黄砂がこびりついている

13日は、洗車専門のスタッフに加えて他部署の社員も協力して洗車に追われていた。

オートセブン・アルボ 松田一真さん:
普段は1台につき2週間に1回洗車するが、この時期は1週間に1回やらないといけない。放置してしまうと、こびりついてしまいこすってもなかなか落ちないので、黄砂をかぶったらすぐに洗うことをおすすめする

松田さんによると、黄砂がついた状態でタオルで拭くと傷がついてしまうため「水で洗い流すこと」が特に大事だそうだ。

普段はフルオープンのはずが…

一方、黄砂の影響はこんな所にも。

旧風間家住宅の「丙申堂」
旧風間家住宅の「丙申堂」

鶴岡市にある旧風間家住宅の「丙申堂(へいしんどう)」のTwitterアカウントは12日「朝から全館閉じてます。きょうは黄砂対策」とツイート。どういうことか尋ねてみると…。

(公財)克念社・佐藤淳事務長:
ひどい黄砂の予報が出ていたので、雨戸・障子・ガラス戸すべて念のため閉めていた

「丙申堂」は120年以上前の豪商の住宅で、国の重要文化財にも指定されている。現在は15日からのオープンに向け掃除などが行われている。

通常であれば、風を通すため雨戸などをフルオープンにしておくが、黄砂を避けるため12日からは窓を閉め切っている。しかし…。

(公財)克念社・佐藤淳事務長:
朝掃除して雑巾がけをしたはずの所が、昼には指でさわるとザラついている感じがある

山形地方気象台によると、この先も6月ごろまでは黄砂が飛びやすい状況が続くという。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
さくらんぼテレビ

山形の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。