冬の間、閉鎖されていた山形・上山市と宮城・蔵王町を結ぶ「蔵王エコーライン」が21日開通した。濃い霧がかかる中、「今しか見られない景色」を求めて多くの観光客が訪れていた。
約5カ月ぶりの開通、山の天気は…
宮城県の刈田峠では開通式のためにくす玉が掲げられていたが、21日は風がかなり強く、霧も濃くかかっていたため、10メートルほど近づいてようやくその姿がうっすらと見えるほどに。
この記事の画像(8枚)上山市と蔵王町を結ぶ山岳観光道路の「蔵王エコーライン」は、2022年11月に冬季閉鎖されて以来、約5カ月ぶりに通れるようになった。
記念品のこけしを贈呈
県境付近で行われた21日の開通式と夏山開きには、山形・宮城両県から約150人が参加し、登山者の遭難防止や交通安全を祈願した。
午前11時に開通。先頭で待っていたドライバーには、山形県・吉村知事から記念品のこけしが贈られた。
春の見どころは「雪の回廊」
春の時期、エコーラインの見どころは「雪の回廊」。
3月から暖かい日が多かったため、2023年は一番高い所で約7メートルと、2022年より2メートルほど低いが、吸い込まれるような迫力は健在。
21日は濃い霧がかかっていたが、多くの観光客が訪れていた。
観光客:
雪の壁がなかなか見られないのでびっくりした。春夏秋冬で別の顔があるので、それぞれの良さを楽しみたい
観光客:
初めて来た。この道を通るのも初めて。御釜も1回見てみたいなと思っていたので、きょうは残念だがまた来たい
観光客:
きのう夜10時くらいから並んでいた。春が来たなという感じ、毎年楽しみにしている
凍結のおそれがあるため、5月8日まで、午後5時から翌朝8時までの夜間は通行止めとなる。
(さくらんぼテレビ)