3大会ぶりのWBC優勝を果たした「侍ジャパン」。

WBC優勝の号外を求める人々(東京・港区 22日)
WBC優勝の号外を求める人々(東京・港区 22日)
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侍ジャパンを引っ張った大谷翔平選手(28)。そしてもう1人、絶不調から起死回生の打撃で世界一の立役者になったのが、昨シーズン56本のホームランを放って日本選手シーズン最多記録を更新、史上最年少で三冠王に輝いた村上宗隆選手(23)です。

絶不調からの復活 恩師が明かすのは…高3で誓った“侍ジャパンへの思い”

愛称の “村神様”が流行語にもなった、若き日本球界の顔。
しかし、なかなか調子は上がりませんでした。チームが4連勝した1次ラウンド全ての試合で、4番を任されますが、期待されたホームランはゼロ。打率も1割台と、暗闇のどん底に。

打てない状態の村上選手について、高校時代の恩師・坂井宏安さんは…

村上選手の高校時代の恩師 坂井宏安さん:
そういうの(プレッシャー)に強い子ですから、やればやるほど、プレッシャーがかかればかかるほど、もっと打てる。反省はするけど、後悔はする子じゃないですから、前へ前へと切り替えが早いですから。次へ次へ、前に前にってタイプですよ。

期待やプレッシャーを“力”に変えるタイプだといいます。
さらに、坂井さんは、村上選手の日本代表に掛ける強い思いを明かしました。

村上選手の高校時代の恩師 坂井宏安さん:
高校3年生の夏終わってから、U-18の最終選考で、あの子は落選したんですよ。そのときに、あの子と2人で話して…、もうプロ1本でいこうと。
そして、侍ジャパンの一番上にいこうと、一番上を目指そうと。

夢だった侍ジャパンの一員として、“このままでは終われない”。そんな思いもあったのでしょうか。
栗山監督は、村上選手を起用し続けた理由について、11日の会見でこう話していました。

栗山英樹 監督:
バッターっていうのは、もちろん調子がいい時と、なかなか自分の思いで打てない時っていうのはありますけれども、ただ、ひたすら信じて前に進んでるだけなんで。

村上選手を“信じた”栗山監督。

そして、監督の思いに応えるかのように、準決勝のメキシコ戦。
1点ビハインドで迎えた9回ウラ運命の第5打席3球目。大きく伸びた打球は、センターの頭を越え、サヨナラヒット。
さらに、大一番アメリカとの決勝では、日本中の期待が最高潮に達する中、同点ソロホームランを放ち、劣勢ムードをひっくり返しました。

完全に蘇った“村神様”。

試合後、そんな村上選手からこぼれたのは謙虚な言葉でした。

WBC日本代表 村上宗隆 選手:
本当にあそこで点を取り返せたというのは、今日の試合で大きなところになったと思いましたし、ピッチャーの方々も頑張って投げてくれたので、チームの皆さんに感謝しています。

(めざまし8 3月23日放送)