天童温泉が2年かけて進めてきた温泉街全体の改修事業が終了し、2月28日に報告会が行われた。さらに魅力をアップさせた天童温泉が、お客さんを迎える。
誰もが気兼ねなく参加できる旅行
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天童温泉の旅館など23の事業者は、下げ止まっている観光客数を増やそうと、2年前から観光庁の補助事業を活用し施設改修を進め、このたび事業が終了したことから、28日に報告会が開かれた。
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改修にあたっての温泉街共通のテーマが「ユニバーサルツーリズム」。高齢者・外国人・障害がある人など、誰もが気兼ねなく参加できる旅行を目指し改修を進めてきた。
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DMC天童温泉・山口敦史社長:
地域全体で統一感のある改修をしているので、お客さんにアプローチする時に「ユニバーサル」というテーマがあると集客もしやすくなる
![改修前の「ほほえみの空湯舟つるや」大浴場](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/e/4/700mw/img_e477b602de6b8abd63e3ea4248a1cce7106561.jpg)
具体的な例として、「ほほえみの空湯舟つるや」の大浴場は、以前タイル張りだった床が、防水効果のある畳に改修された。
![改修後の「ほほえみの空湯舟つるや」大浴場](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/0/6/700mw/img_067aea51d5501050cdf4ce6c2b514c0150754.jpg)
防水効果だけではなく、滑りにくく、転んでもクッション性がある畳だ。
![改修後の貴賓室は広い会食場に](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/a/b/700mw/img_abea4ac182cfe0bd472fbe8217d1492d78421.jpg)
そして、天童ホテルでは、稼働が低かった貴賓室の2部屋を車いすでも利用しやすい広い会食場に改修。
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さらに、天童タクシーでは、以前は白の塗装のマイクロバスだったが、サクランボや将棋の駒など天童温泉の魅力をPRしたラッピングを施した。
目標は2030年までに1.20泊
2年の改修の総事業費は合わせて約15億円。アフターコロナに向け、多くのお客さんを迎える準備が整った。
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DMC天童温泉・山口敦史社長:
これからアフターコロナを目指して、われわれ宿泊施設・観光施設も気持ちを切り替えて、お客さんも新たな思いで天童温泉・山形に訪れてもらえる1つの節目ができた
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天童温泉は今回の改修によって1人当たりの宿泊数を現在の1.05泊から2030年には1.20泊に伸ばすことを目標としている。この目標が達成すれば温泉街への経済効果は現在よりも12億6,000万円増えると試算している。
今回はハード面の改修がメインに報告されたが、天童温泉では市内の介護事業所と連携して旅館スタッフの研修などを行い、ソフト面の「おもてなしの力」もアップさせていくという。
(さくらんぼテレビ)