福岡市のJR博多駅前で、会社員の川野美樹さんが殺害されたストーカー殺人事件から1カ月。
殺人などの罪で起訴された寺内進被告(31)が、拘置所内でFNNの取材に応じた。
寺内被告が口にしたのは、衝動的な感情だった。
「夢に被害者が出てきて、名前を叫んだことも」
事件からちょうど1カ月が経った2月16日。
FNNの記者が、福岡拘置所で寺内進被告と接見した。
寺内進被告(31):
事件がフラッシュバックして眠れてないです。夢に被害者が出てきて、名前を叫んだこともあります
眉間にしわを寄せ、ひとつひとつの質問に答えた寺内被告。
寺内進被告(31):
はいどうも。今日も元気なすすむちゃんでございます
寺内被告の説明では、2022年4月に交際を始めたものの、約半年後、酔っ払ってケンカをしたことで関係が悪化したという。
寺内進被告(31):
ストーカー呼ばわりされて、めちゃくちゃ腹が立った
「言い合いになり、記憶が飛ぶくらい…」
そして1月16日、事件は起きた。
――なぜ事件現場に行ったのか?
寺内進被告(31):
偶然です。携帯の代金を支払うため、博多駅に行った。川野さんと偶然出会った
これは、防犯カメラがとらえた事件直前の様子。このとき、寺内被告は川野さんにこう迫ったという。
「お前、なんじゃこりゃ。おちょくっとるんか。警察、警察言いやがって、俺に謝罪もない」
寺内進被告(31):
それで言い合いになって、記憶が飛ぶくらい刺した
凶器の包丁について、寺内被告は護身用に常に持ち歩いていたものだと説明した。
しかし、「駅前で偶然会い」「かっとなって持ち歩いていた包丁で刺した」という説明に、フジテレビの平松解説委員は「不自然で、罪を軽くするために計画性を否定しようとしている可能性もある」との見方を示している。
(「イット!」2月17日放送より)