夏に向けた準備が、急ピッチで進んでいる。

隊員が夏に過ごす新しい宿舎の建設が進む、南極・昭和基地。

防護服を着た3人組は、実は...。

作業員(科学者)「医者と料理人と科学者が、こんな格好をして何をしているかというと、コンクリ作っている」

作業員(医師)「(やったことはある?)ありません、初めてです。きょうで2日目。(防護服は)セメントの粉を体につけないため」

工事を行うほとんどの人が、未経験者。

大手ゼネコンから派遣された建設チームのリーダーが指揮を執り、本格的な工事を進めなければならない。

“建設チーム”リーダー・槇田英剛さん「(初日の)きのうは大変だった。わたしもやったことないことをしているし、みんなやったことないことをしているから」

昭和基地には現在、2つの宿舎があるが、築40年以上と老朽化。
さらに、管理棟などの基地主要部とも離れている。

そこで、今回の新宿舎は、越冬隊が暮らす居住棟と直結させることで、ストレスフリーな環境づくりを目指している。

3階建てとなる新宿舎は、2030年ごろの完成を予定している。