うるま市市出身のプロゴルファー・比嘉一貴選手。2022年の国内ツアーで賞金王に輝き世界最高峰のゴルフトーナメント「マスターズ」への出場も決まった。身長158センチと小柄ながら国内を席巻する強さの秘訣に迫るともに2023年の抱負を聞いた。

メジャータイトル含む自己最多のツアー4勝“飛躍の1年“

比嘉一貴 選手:
2勝目のメジャータイトルなんですけど、ツアー選手権。その大会は僕自身今まで予選通過すらしたことない試合で苦手だったコースで優勝することができたっていうのは非常に自分として成長を感じた1年だなと思っています

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2022年、国内メジャーで初優勝を果たすなど自己最多の4勝をあげたうるま市出身のプロゴルファー比嘉一貴選手。県勢では2017年の宮里優作選手以来となる賞金王に輝いた。

比嘉一貴 選手:
今シーズンは正直、調子がずっといいわけではなかったんですけど、その中でもスコアを崩さないでしっかりスコアを作っていけて安定したプレーができたなっていうのは非常に大きい点ですね

比嘉一貴 選手:
ジュニアのときから憧れだった優作さんと並ぶことができて、また同じ舞台で戦うことができているっていうことも含めて本当嬉しいですね

「自分ができることを」試合前には入念な準備運動

身長158センチと男子プロでは最も小柄な比嘉選手。
豪快かつ正確なショットを武器に「小さな巨人」とも称されている。

比嘉一貴 選手:
正直、身長が低いから結果が出ないとか成績が上がらないとかそういうのは僕の中では、ただ自分に言い訳しているだけなのかなっていうふうにはずっと思ってたので。僕自身、それが言い訳にならないように自分ができることをしっかりやろうというふうにやってた

勝ち星を挙げ続けられた秘訣は、試合前に欠かさない1時間近くにも及ぶトレーニングにあった。

比嘉一貴 選手:
朝の自分の体調だったり、自分の身体が硬くなってるなど色んなことがあるんですけど、自分の体の状況の判断で準備運動を変えて、今日のゴルフにはこの運動がいいなっていうふうに組み立てることができるようになったことが非常に成長できた

最新機器の導入で質の高い正確なショット磨く

結果を出すことが出来た、もう一つの要因は最新機器トラックマンの活用だ。

トラックマンとはボールの回転数や飛んだ距離、打ち出しの角度など様々な数値が測れる機械で、比嘉選手はこの最新機器をトレーニングに導入し、自分の狙い通りに打てているかを常に確認していた。

比嘉一貴 選手:
ひたすら強化しましたね。特にキャリーディスタンス100ヤードだったら100ヤードちゃんとキャリー出せるように、105ヤードだったら105ヤードキャリー出せるように、そういう練習をずっとやっていました

沖縄テレビ 嘉数圭人 記者:
では、トラックマンの性能がどんなものか、実際にボールを打ってみたいと思います

男子プロの宮國雄一朗さんに解説してもらった。

エックスゴルフラボ 宮國雄一朗さん:
ボールが最初に落ちたところが140(ヤード)ってイメージしてるのか、止まったところが140(ヤード)かっていうのは大きな差が出てくるんですね。

エックスゴルフラボ 宮國雄一朗さん:
それを把握するために、トラックマンに書いてある数字を見て、今ので言うとキャリーが143という数字、これキャリーっていうのがボール落ちたところまでで、次にトータルっていうのが、ボールが止まったところまでっていう、数字をかなり見ます

コースセッティングが難しいプロの世界では1ヤードの誤差が勝負の分かれ目。

質の高いトレーニングで正確なショットに磨きをかけ、パーかそれより良いスコアを獲得した割合を示すパーキープ率はプロの中でもトップと抜群の安定感を誇る。

アマチュア時代からの目標“海外ツアー“に挑戦

2023年は世界最高峰のゴルフトーナメントマスターズにも招待され、アマチュア時代から目標としていた海外ツアーを中心に挑戦する。

比嘉一貴 選手:
楽しみでもあり不安の一つでもありますけど、そういうことを一つ一つ経験して、またそのツアーを経験することで自分のゴルフも人間力としても、一皮も二皮もむけたらいいなというふうに思っています

比嘉一貴 選手:
忘れられないように海外ツアーに行っても良い成績を報告できるように頑張って戦いますので、また1年間、応援の程よろしくお願いします

日本ゴルフ界で旋風を巻き起こした沖縄の小さな巨人。海外でのビッグな活躍に期待が高まる。

(沖縄テレビ)

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