正月の「箱根駅伝」で駒澤大学の総合優勝に貢献した1年生・伊藤蒼唯選手が、ふるさとの島根・出雲市に帰ってきた。伊藤選手は6日、母校を訪れ、後輩たちにエールを送った。

山下りで区間賞 伊藤蒼唯選手が母校を訪問

6日午後、出雲市の出雲工業高校。生徒や先生の出迎えを受けたのは、駒澤大学陸上部の1年生伊藤蒼唯選手。出雲工業高校のOBだ。

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正月の箱根駅伝で総合優勝を果たした駒澤大学。学生駅伝3冠を懸けた箱根路の制覇に大きく貢献したのが、1年生ながら6区の山下りを任された伊藤選手だった。

復路のカギとなる6区でチーム唯一の区間賞を獲得。「山下りの神」とたたえられた伊藤選手の快走が、チームに勢いを呼び込んだ。あの快走から3日、伊藤選手は母校・出雲工業高校を訪問した。

2022年3月までともに汗を流した陸上部の後輩を前に、伊藤選手は箱根の舞台で襷(たすき)をつないだ経験を話した。

駒澤大学陸上部・伊藤蒼唯選手:
(箱根駅伝メンバーに)選ばれたからには、攻めの走りを大切にしたいと思って臨んだ。取り組み方や意識の持っていき方は、人数が少ない、多いに関係なく自分ひとりでできることなので、「都大路」に行けるよう、がんばってほしい

レース後初めての対面に弟は…

実は、出雲工業高校陸上部には弟の凪沙(なぎさ)さんが所属。校内での合宿中の合間を縫って、レース後初めて、兄と対面した。

弟・凪沙さん(出雲工業高校2年):
ほんと、すごいなと思います。(以前と)雰囲気が全然違います

駒澤大学陸上部・伊藤蒼唯選手:
そんなに変わってないんじゃないかなと思います。髪が長くなったくらいですかね

弟・凪沙さん(出雲工業高校2年):
僕もがんばりたいと思います

2代目「山の神」こと東洋大学OBの柏原竜二さんに潜在能力を認められた思い出のグラウンドで伊藤選手は、その思いを語った。

駒澤大学陸上部・伊藤蒼唯選手:
(出雲に)帰ってくる道中でも、ここ(グラウンド)を走ったなという思い出があったので、やっと帰ってきたなっていう感じは強いです。懐かしいですね。駒沢大学には強いメンバーが多いけど、その中で勝てる選手になっていきたいと思っているので、ことしの出雲駅伝では、つなぎだろうがしっかり走りたいと考えています

早くも次の駅伝シーズンを見据えていた伊藤選手は今後、東京で3月に開かれる日本学生ハーフマラソンに出場予定で、さらなる活躍が期待される。

(TSKさんいん中央テレビ)

TSKさんいん中央テレビ
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