女性の生理への理解を男性に広めようと、名古屋の女子大の学生らが、男子学生などを対象にしたワークショップを開いた。
男性には「理解するための知識が必要」
男子大学生A:
何となくこの人、生理なのかなということは気付いても、触れていいのかが分からなくて、そのまま距離をとったり
生理について話す男子大学生。12月9日、名古屋の金城学院大学で行われたのは「生理について性別を超えて理解しあうワークショップ」。
この記事の画像(5枚)3年生の学生が企画し、他の大学の男子大学生や、ドラッグストアや生理用品などを扱うメーカーの社員も参加した。
ワークショップを企画した馬淵愛心さん:
私たちのプロジェクトは、(生理の)貧困と理解の促進というのをやっているんですけど、男性と話す場はあまりなくて、そこで男性と実際に話してみて理解を深めるということを行いたくて
この授業では、これまでにも中京大中京高校サッカー部の男子部員に、生理用ナプキンをつけて部活をしてもらい、女性の気持ちを知ってもらう活動を実施。
また、経済的な理由で生理用品を購入できない学生などに向けて、生理用品60個ほどを学内8カ所のトイレに設置し、週に一度、学生たちが補充している。
ワークショップに参加した女子大学生からは…。
女子大学生A:
生理前でめちゃめちゃ眠たくなってしまって、たぶん寝てたんですけど、先生に「寝ない!」と怒られたのが、自分でももどかしいというか
さらに、生理用品などを扱う会社に勤める若手社員の女性から…。
生理用品メーカーの女性社員:
意外とそっとしておいてもらえるのも結構ありがたいというか。そこまで迷惑をかけている感がないのも、理解のうちだなと個人的には思っています
そっとしておくことも大切という声もあったが…。
女子大学生B:
女の子が生理で休むと、男の子から「生理ぐらいであいつら休んでる」みたいな感じで言われていたのが、こっちも休みづらいしすごく嫌だった思い出があります
男性側の理解が少ない現状について、指摘する声もあった。さらに、男性だけで話し合う時間も…。
社会人男性:
本当に自然なことなんだなというか、自然の営みを覆い隠す必要はないのかなというか
男子大学生B:
気付いてほしい人もいたし、ほっといてほしい人もいたんですけど、それぞれに共通していたのは理解してくれている、それが分かればそれだけでうれしいみたいな
男性には「理解するための知識が必要」だと知ることができた。
ワークショップを企画した仲日菜子さん:
男性の意見はそれこそ、まずは生理についての知識を深めるというところだったり、女性の対応の仕方とか人間関係というところが、すごく今回のワークショップで印象に残りました
今回のワークショップを企画したメンバーは、今後男性が生理について学べる場を提供していきたいという。
(東海テレビ)