5年前、京都府木津川市で、3歳の息子を浴槽に沈め殺害した罪に問われた母親に対し、京都地裁は7日、懲役4年6カ月の実刑判決を言い渡した。

久木山佳代被告(38)は、5年前、木津川市の自宅で長男の永時ちゃん(当時3)を浴槽に沈めて溺死させた殺人の罪に問われている。

「永時がかわいそう」

これまでの裁判で久木山被告は動機について「自閉症を背負って生きていく永時がかわいそう、苦しいと思っていた」と涙ながらに語った。

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生後10カ月の頃から呼びかけに反応しないなどの発達の遅れがみられたという永時ちゃん。事件の2カ月前に“発達の遅れ”をさす「精神発達遅滞、自閉スペクトラム症の疑い」と診断された。 久木山被告は携帯に「他の親子の姿がつらい」などといったメモを残している。

当時、夫がほとんど家に帰らない中3人の子供を1人で育てていた久木山被告は、「双極性障害」いわゆる”躁うつ病”と診断されますが、その後、通院はせず、薬も飲んでいなかった。

検察によると久木山被告は、事件の翌日に夫に犯行を告白しましたが、残された二人の子どものことを考え、自首しなかったということだ。久木山被告は「(逮捕されるまでの4年間)生き地獄のようでした」「永時には取り返しのつかない事をしてしまい本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」などと、これまで法廷で語っていた。

一方、検察側は「身勝手に可哀そうとレッテルを貼って、酌むべき事情はない」として久木山被告に懲役8年を求刑していました。

7日の判決で、京都地裁の増田啓祐裁判長は「計画性はないが死亡した結果が重大。息子の将来を悲観し、自らを解放するための犯行動機に酌むべき点はない」と指摘した。

一方で「障害を抱える子の養育や、被告自身の精神障害への十分な理解や支援がない中、追い詰められ孤立感を深めていた。後悔の念を有している」として懲役4年6か月の実刑判決を言い渡した。

(関西テレビ「報道ランナー」12月7日放送)

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