女子ボクシング日本人初のオリンピック金メダリスト、鳥取・米子市出身の入江聖奈選手。27日、現役最後の大会で優勝。見事、有終の美を飾った。笑顔がトレードマークの入江選手、ラストマッチもその笑顔で、リングの周囲を沸かせた。

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らしさ全開!ハプニングも…全日本選手権決勝が最後の雄姿に

引退試合となったのは、東京で開かれた「全日本ボクシング選手権」。27日の決勝戦、赤のユニフォーム姿で登場した入江選手。リングサイドに後輩を見つけ、笑顔で駆け寄るが…。

入江聖奈選手:
あれ、さつき(対戦相手の)の応援団なのに、私が円陣組もうとして「聖奈さんはあっち」って言われました、追い返されちゃった

決勝戦は、入江選手が所属する日本体育大学の後輩と対戦する同門対決。後輩の応援団が陣取る青コーナーに立ち寄るハプニングで幕開け。

しかし、リングの上では一転。俄然、金メダリスト戦う女王の表情に。最後の雄姿を一目観ようと、引退試合のリングサイドには、母・マミさんの姿もあった。

入江選手の母・マミさん:
朝から、晴れやかな気持ちとさみしい気持ちと複雑ですけど、きょうは見届けたい

入江選手がボクシングをはじめた地元・米子市のジムにも後輩たちが集まり、画面越しに声援を送った。

引退後は大好きなカエルの研究を…「一生分のスポットライト浴びた」

1ラウンド3分、3ラウンド計9分間を戦う決勝戦。入江選手は、第2ラウンド、レフリーが相手を止めるスタンディングダウンを2回奪う猛攻を見せる。そして、迎えた最終ラウンド。

入江聖奈選手:
ボクサーらしく、打ち合いで終わりたくて、すごく幸せな9分間を送れた

試合は判定の結果、5対0の圧倒的な勝利。しかし最後まで手をゆるめない姿勢こそが、後輩へのリスペクトだったと振り返った。

入江聖奈選手:
本気でパリ五輪目指している後輩と、最後まで気持ちよく打ち合うことができて、先輩としてすごく素敵な試合ができた

地元・米子市で観戦した後輩:
とても良い試合だった、お疲れ様という気持ちが大きい。(入江選手に)指導してもらったので、聖奈選手のように優勝できたら良い

金メダリストの引退試合に集まった報道陣は、テレビカメラだけでも10台以上。注目度の高さを示した。

入江聖奈選手:
オリンピックで、一生分のスポットライトを浴びさせてもらったので、これからはカエルにスポットライトがあたるように、広められる人間になれるように精進したい

入江選手は、27日の試合を最後にグローブを置き、2023年春からは、東京農工大学大学院で大好きなカエルの研究に打ち込む。

入江聖奈選手:
出来過ぎている。漫画みたいですね。自分で言うのもアレですけど。今後の人生、気を引き締めて、金メダリストの称号に甘えることなく、真摯に謙虚に進んでいきたい

(TSKさんいん中央テレビ)