SNSを駆使してアパレルのインターネット販売事業に成功し、新潟・燕市に実店舗を構えた女性を取材した。
服選びにSNS活用も…需要高まるインターネット販売
長谷川珠子アナウンサー：
新型コロナ禍になって、インターネットで服を買う需要が高まっているといいますが、実際、街の人は実店舗とインターネット、どちらで買うことが多いのか調査します
ネット派：
子どもがぐずったりして大変。ゆっくり見られないので、ネットで見るほうがいい
実店舗派：
サイズ感とかは見ないと分からないので不安
ネット派：
例えばインスタは、オススメの投稿とか自分の傾向に合ったものが出てくるので、そこで「これ、かわいいな」というのを見つける
10代～40代の50人にアンケートをとった結果…
長谷川珠子アナウンサー：
実店舗のほうが上回っているものの、インターネットを利用している人が半数近くいることが分かりました。また、若い世代を中心に「服を選ぶ手段としてSNSを使う」という意見もありました
中でも多くの人が利用していたのが、写真や動画を無料で共有できる「インスタグラム」。
新潟・燕市の洋服店「FLEN（フレン）」では、このインスタグラムの生配信機能を使ったインスタライブを開催している。
SNSで売り上げアップ 実店舗開店後もライブ配信で商品紹介
ここで、洋服について生き生きと話していたのは、FLENのディレクター・大森亜弥さん。
FLEN 大森亜弥さん：
インスタグラムをやっていて、それが軌道に乗ったので店舗を構えた
もともとインターネット販売のみを行っていたFLENだが、インスタグラムでの発信をきっかけに売り上げを伸ばし、2019年に自宅のある燕市に実店舗を構えた。
（Q．フォロワーはどのくらい？）
FLEN 大森亜弥さん：
今は3.6万人。店には、「インスタを見てきました」と言って来る方が多い
FLENでは週に1回、インスタグラムでライブ配信を行い、商品を紹介している。
質問者：
シャツは洗濯しやすいですか？
FLEN 大森亜弥さん：
私も結構着ているんですけど、意外とガシガシ洗っても大丈夫です
洗濯の方法や生地の特徴など、お客の質問にリアルタイムで答え、インターネットで購入することへの不安を解消。全国区のファッション誌にも取り上げられるなど注目度も高まっていて、11月には関東の百貨店への期間限定での出店が決まっている。
商品づくりは主婦目線を大切に…「機能性」「分かりやすさ」重視
そんなFLENの人気を支えるのは、子育て中の女性たち。
子育て中の女性：
私が大事にしているツボを押さえている。洗濯できるとか、動きやすいとかは子どもがいると、どうしても大事にするところ
妊婦：
オーバーサイズのものもたくさんある。ダボダボしすぎず、ラインもきれいなので、妊婦さんにもオススメ
それもそのはず、大森さんも実は2児の母。だからこそ、動きやすさや手入れのしやすさなど、自らの生活で求める機能性を商品に反映。主婦の目線を大切にしている。
さらに、プロのモデルではなく、スタッフ自ら商品を着用することもこだわりの一つ。
FLEN 大森亜弥さん：
私たちがモデルをやることによって、等身大というか、より分かりやすい感じになればいいなと思って
「家族との時間は大事に」 SNS駆使して仕事と家事を両立
こうして、インスタグラムを駆使してファンを獲得し、ビジネスを確立させた大森さん。
FLEN 大森亜弥さん：
在庫も抱えなくてはいけないので、利益が出ているかと言われたら、トントンなのかなという気がしないでもない。ただ、売り上げも自分たちの努力が反映されて、分かりやすく出ているので面白い
大森さんは、家事の合間にパソコンに向かうこともある。
FLEN 大森亜弥さん：
割といつでも時間が空いたときにできるので便利
大森さんの夫・勇輔さん：
本人も、なるべくストレスのないように家事と仕事を両立しているので、いいのかな
FLEN 大森亜弥さん：
仕事をするうえで、家族との時間は大事にしたいと思っていた。それはできている
情報の発信だけでなく、SNSを駆使することで仕事と家事の両立を実現している。
FLEN 大森亜弥さん：
「今を楽しんで、今を一生懸命にやる」ということを大事にしている。その中でアイデアとか考えたこととかが、今後ちょっとずつできていったらいい。とにかく今を大事にしている
今を大切にしながら、大森さんの発信は続く。
（NST新潟総合テレビ）
