福島・郡山市の磐越道で、新潟の北越高校ソフトテニス部の部員など21人が死傷したバス事故で、高校が10日午後6時半過ぎから2回目の記者会見を開いた。今回の会見にはソフトテニス部顧問の寺尾宏治氏も出席し、バスを依頼した経緯などについて説明した。

会見の冒頭で寺尾氏は、「生徒を安全に引率すべき立場にありながら、このような惨事を防げなかったこと、責任を重く感じております」「今振り返ると、私がバスに同乗しなかった、この判断が誤りであったと思います」と述べ、謝罪した。

事故当日、寺尾氏は午前5時20分頃に学校で部員と集合し、自分の車で遠征に出発した。当初は寺尾氏もバスに同乗する予定だったという。同乗しなかった理由について「生徒全員が乗り込み、荷物を積んだところ、出入り口付近まで荷物があり、私がバスに乗り込むことが難しいと思ったことと、なじみのない場所なので現地で車があった方が便利だと思った」と説明した。

運転手とは初対面で、朝会った際には特に変わった様子は感じなかったという。しかし、事故後に運転手の運転が事故前から正常ではなかったとの話を聞いて、「もし私が同乗していれば異変に気づき、運転を止めさせるなどして事故を防ぐことができたのではないか」と述べた。

事故をめぐっては「貸切バスを依頼した」とする高校側と、「レンタカーと運転手の手配を依頼された」とするバス運行会社の蒲原鉄道の意見が対立している。寺尾氏はバス手配の経緯について、「『費用を抑えたいからレンタカーを手配して欲しい』とは言っていません。また、運転手の紹介を依頼したこともありません。私としては、蒲原鉄道にバスの運行を依頼したとの認識であり、バスは蒲原鉄道のバス、運転手は蒲原鉄道の運転手であると認識していた」と述べ、運行会社側の意見を否定した。

今回の運行について事前の正式な見積書や契約書の取り交わしは行われておらず、運行引受書も受領していなかったが、4月16日に、運行日・行き先・出発時間が記載されたメモ書きを受け取っていたという。そして、事故当日に到着した車両は白ナンバーのレンタカーだったが、当日の朝も担当者が同席していたため、信頼関係から車両のナンバーや運転手の所属確認は行わなかったとしている。

また寺尾氏は、事故後に過去の請求書を精査した結果、項目に「貸切バス」と書かれたものと、「レンタカー代・人件費」と記載されたものの2種類が存在していたことが判明したことも明らかにした。しかし、これまでその違いを認識していなかったという。

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プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

記者として社会部10年、経済部2年、ソウル支局4年半の経験を持つ編集長を筆頭に、社会部デスク、社会部記者、経済部記者、モスクワ支局長、国際取材部記者、報道番組ディレクター・プロデューサー、バラエティー制作者、元日経新聞記者、元Yahoo!ニュース編集者、元スポーツ紙記者など様々な専門性を持つデスク11人が所属。事件や事故、政治に経済、芸能やスポーツまで、あらゆるニュースを取り扱うプロ集団です。