家庭で消費されるモノやサービスの値動きを示す東京23区の9月の消費者物価指数は、消費税増税の影響を除くと、30年5カ月ぶりの高い上昇幅となった。
全国に先行して公表される東京23区の9月の消費者物価指数は、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が、去年(2021年)の同じ月を2.8%上回った。
上昇は13カ月連続で、伸び率は、消費税増税の影響を除くと、1992年4月以来30年5カ月ぶりの高い水準だ。
円安や原材料高が物価を押し上げ、エネルギー関連では、電気代が27.9%、都市ガス代も25.8%上昇した。
食料品などの値上がりが続くなか、すしが、回転ずしで14.3%、持ち帰りで10.1%と高い上げ幅となったほか、あんパンは13.8%、チョコレートも10.0%上昇し、家計の負担感が強まっている。