石川・小松市にある航空自衛隊小松基地で、3年ぶりに開催された航空祭。今回は、この祭典を待ち望んでいた様々な航空ファンに密着した。
3年ぶり開催の「航空祭」にファン熱狂
2022年9月19日、3年ぶりに航空自衛隊小松基地の航空祭。抽選に当たった約3万人の航空ファンがつめかけた。
この記事の画像(20枚)航空ファン:
速い!おお!すごいです
石川テレビ取材班:
かっこいい?
来場した子:
かっこよくてロマンがある。きれいな編隊飛行をみせる所がかっこいい
今回の取材では、飛行機への愛が止まらない50人近いファンに話を聞いた。
まず、目に付いたのは持ち物だ。大きなカメラを構える女性に話を聞いた。
石川テレビ取材班
こんにちは。すごいカメラですね
大きなカメラを持参した女性:
夫のカメラを借りて、撮影に。飛行機は、すごい速いのにキュッキュッって動くところが好きで
愛知県から、1人で4台のカメラを持ってやってきた男性も…
愛知県から来た男性:
望遠でコックピット狙うのと、中望遠で演目撮る、あと広角です。3年ぶりなんで、顔がにやけちゃいますよね。1人浮かれているでしょ?ははは
航空ファン垂涎の航空祭。戦いは、前日の夜から始まっていた。
航空祭前日の午後9時前、小松基地の近くにある道の駅には続々と車が…。この時間、すでに120台分ある駐車場の8割ほどが埋まっていた。
車中泊している男性を直撃すると、岐阜県から来たという。
車中泊している男性:
朝一番に並びたいので。ファンなら、それが普通です。いい場所とって、いい写真が撮れれば、車中泊なんて苦じゃないですね
飛行機に様々な思いを乗せて…
そんな航空ファンたちに、航空祭に来た理由を聞いた。
千葉県からきた男の子:
きょうは、お父さんと2人できた。お父さんが元自衛官で…
千葉県からきた男の子のお父さん:
息子が飛行機が好きなのは、私の影響だと思います。元々、小松基地で働いていて、ここは約30年ぶりくらいです
千葉県からきた男の子:
自慢のおとうさん!
会場には、車いすで来場している男性もいた。
金沢市から来た永原源八郎(ながはら・げんはちろう)さんだ。
永原源八郎さん:
マイクロライトっていう小さい1人乗りの飛行機があって、友達と乗っていたんです
永原さんは40年ほど前、趣味で小型飛行機に乗っていた。
しかし…
永原源八郎さん:
ちょっと簡単な事故が起きてね。高さ10mくらいから落ちて…。今は元気だけど、脊髄損傷しているから、歩くのが大変で…
石川テレビ取材班:
それでも、飛行機が大好きなんですか?
永原源八郎さん:
そうそう!大空少年ですからね。はっはっはっ
そんな永原さんの上空を飛ぶブルーインパルス。その雄姿に…
永原さんは、思わず…車いすから腰を浮かせる。
3年ぶりの航空祭は、大きなトラブルもなく無事終了した。
3万人の航空ファンの熱狂と共に、戦闘機が残したひこうき雲は2023年へと続く。
※初出時に来場者のコメントに「「F-35J」が見られて嬉しい」とありましたが、実際にF-35Jが航空祭に来ていたか確認が取れないため削除しました
(石川テレビ)