私がお伝えしたいのは「満面の岸田スマイルのワケは?」です。
旧統一教会の問題などで悩みが深い岸田首相ですが、14日は官邸を訪れた少年たちとの記念撮影で満面の笑顔。
全日本中学野球選手権で優勝した「取手リトルシニア」が表敬訪問した際の一コマで、野球好きの岸田総理は「来てくれて大変嬉しい」と素直に喜びを伝えました。
ポイントはこちら「野球少年に癒された?総理久々の笑顔」注目です。
【注目ポイント・記者解説】
14日官邸には、先月行われた全日本中学野球選手権で優勝した「取手リトルシニア」の20人の選手が優勝カップを手に訪れました。
岸田総理は「鍛錬を積み重ねた賜物だ」と激励し、地域スポーツを盛り上げられるように「いきいきとスポーツに励むことができる環境を全国に広めていきたい」と意気込みを語りました。
総理を前にした緊張からか、途中、言葉に詰まるキャプテンの高橋選手に対しても岸田総理は笑顔で見守っていました。
旧統一教会を巡る問題や世論が二分している安倍元総理の国葬など、難題を抱える岸田総理にとっては、久しぶりの心安まる時間だったのかもしれません。
ただ岸田総理にとって、この後、次々と「正念場」が待ち受ける展開となります。
まず来週から国連総会に出席するため、訪米。岸田総理はきのうの政府与党連絡会議で、「ロシアによるウクライナ侵略をはじめ、国連は試練のときを迎えている。国連がより大きな役割を果たせるよう積極的に働きかけを行っていく」と発言。日本の存在感をどこまでアピールできるかが問われます。
そしてアメリカから帰国した後の27日には世論が二分している中で、安倍元総理の国葬が行われます。
さらには来月には臨時国会が召集される見通しで、野党が旧統一教会問題や国葬について追及するのは必至の情勢です。
国内外に課題が山積する中で、岸田総理がどのような説明を行い、理解を得られるか、大きなヤマ場が続きます。
(フジテレビ政治部・長島理紗)