私がお伝えしたいのは「データセンターに省エネ」です。

「データセンター」はコンピューターの冷却に大量の電力を消費し、2030年には国内の総消費電力の10%に達するという試算もあります。

そんな中、なんと北海道には夏でも除雪でたまった「雪」で冷却している施設があります。

ポイントはこちら。「厄介者の雪を味方に!」注目です。

【注目ポイント・記者解説】

2018年段階で国内のデータセンターの消費電力は約140憶キロ・ワット時、日本の総消費電力の約1.4%を占めます。そして、2030年には6倍以上の約900憶キロ・ワット時に増え、総消費電力の10%に達するという試算もあります。

厄介者の雪を味方にしようと、北海道の施設では夏でも雪の上から厚さ30センチの木のチップを被せ、雪が解けないように自然を活用し工夫しています。

2022年度は37億円だったデータセンター、太陽光パネル、蓄電池の導入などの補助金も、環境省は2023年度に200億円と大幅に予算を盛り込んでいます。

(フジテレビ経済部 藤村さおり)

経済部
経済部

「経済部」は、「日本や世界の経済」を、多角的にウォッチする部。「生活者の目線」を忘れずに、政府の経済政策や企業の活動、株価や為替の動きなどを継続的に定点観測し、時に深堀りすることで、日本社会の「今」を「経済の視点」から浮き彫りにしていく役割を担っている。
世界的な課題となっている温室効果ガス削減をはじめ、AIや自動運転などをめぐる最先端テクノロジーの取材も続け、技術革新のうねりをカバー。
生産・販売・消費の現場で、タイムリーな話題を掘り下げて取材し、映像化に知恵を絞り、わかりやすく伝えていくのが経済部の目標。

財務省や総務省、経産省などの省庁や日銀・東京証券取引所のほか、金融機関、自動車をはじめとした製造業、流通・情報通信・外食など幅広い経済分野を取材している。