2022年のお盆、特に8月15日と16日は平日だった。
しかし、多くの医療機関やクリニックはお盆休みを取っているところが多いという。
こうした中、14日の日曜日に当番医、15日も診療を行っているクリニックには発熱患者が押し寄せていたという。

お盆に患者が押し寄せて…非常事態のクリニック

稲垣真一アナウンサー:
15日に診療を行っている金沢市内のクリニックです。診察を求める患者の車が駐車場からあふれ、道路上に並んでしまっています

リポートする稲垣アナウンサー
リポートする稲垣アナウンサー
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お盆期間は休診とするクリニックが多く、15日に診療を行ったのは、石川県によると県内に1000ある医療機関のうち85カ所だという。

駐車場からあふれる患者の車
駐車場からあふれる患者の車

特にこちらは発熱外来を設けていることもあり、診察開始直後から患者が殺到。午後の診療を一部制限せざるを得なくなった。

患者が殺到する小川医院
患者が殺到する小川医院

小川医院 小川滋彦院長:
警察の方からストップをかけられている状態です。さすがに混乱が激しくて。一つの医療機関への負担が非常に大きいので

インタビューに答える小川院長
インタビューに答える小川院長

こちらでは、休日当番医だった14日の日曜日も約80人が訪れた。そのうち新型コロナの検査を
行ったのが70人、陽性が60人だった。

70人中60人が陽性だったという
70人中60人が陽性だったという

小川院長:
12時間ずっと立ちっぱなしですよ。全部私たちが車の方に行って、車を誘導して入れるので…スタッフみんな、足がむくんでいると思います

ドライブスルーで診察する小川院長
ドライブスルーで診察する小川院長

70人中60人が陽性…スタッフ総出で対応

このため、国の感染者管理システムへの情報入力が間に合わない。

患者殺到で入力が間に合わない
患者殺到で入力が間に合わない

スタッフ:
まだこれ昨日の分です。まだ全然あります。院長、昨日夜中…明け方ぐらいまで入れて、今、
私が補助で入れているんですけど、全然…また今日も検査しているので、さらに今日の人もいたりとかして、延々と毎日これが…もう作業が大変です

インタビューに答える小川医院のスタッフ
インタビューに答える小川医院のスタッフ

15日も院長含むスタッフ9人総出で対応。疲労は限界を超えている。

スタッフ総出で対応
スタッフ総出で対応

医療機関は限界に来ている…油断せず感染対策を

小川院長:
もう医療機関も限界に来ていると思います。本当に今は「非常事態宣言」のレベルですよ。「世の中を回す」というのはしょうがないと思っていますけど、何とか油断せずに感染対策をして頂ければと思います

医療機関は限界に来ていると話す小川院長
医療機関は限界に来ていると話す小川院長

スタッフ:
行ってきます!

新型コロナの最前線で、医療従事者たちが戦い続けている。

(石川テレビ)

石川テレビ
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