7月3日午前、名古屋市熱田区で撮影された映像には道路が冠水し、車が次々と水しぶきを上げている様子が映っていた。

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愛知・小牧市では、午前11時までの1時間に約100ミリの雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が発表された。

県内各地の道路で冠水が確認され、「記録的短時間大雨情報」は京都府や京丹波町南部、福知山市南部、福井市でも発表された。

台風4号が明日九州上陸か 各地で冠水・電柱倒壊も

7月3日、全国で局地的な雨をもたらした要因の1つが台風4号だ。7月5日、九州に接近し、上陸する恐れもある。

湿った空気が流れ込み、台風から離れた東日本でも雨雲が発達する中、栃木県では大気が不安定な状態となり、「竜巻注意情報」が発表された。

宇都宮市消防局によると、市内で約20本の木が強風によって倒れたとみられ、一部道路をふさいだほか電柱も4本倒れるなどの被害もあった。

その一方、東京では7月3日も最高気温が35℃を超え、観測史上最も長い9日連続の猛暑日となった。

埼玉・熊谷は40℃を観測 カレーのイベントを開催

また、7月1日に最高気温40.0℃を観測した埼玉・熊谷市では、週末2日間にわたりカレーイベント「埼玉をアツくする激アツカレーフェス2022」が開催された。

イベントの担当者は「(来場者の)熱中症を気にしないといけない。1日目が相当暑かったのでヒヤヒヤした」と話す。

7月3日は最高気温33.4℃と、いくぶん暑さが落ち着いた状況になった。来場者らは「辛いもの大好きなので最高です」「汗かいていいなって感じですね」と話した。

昼過ぎには品切れとなる店が続出するなど、期間中に約4000人が訪れる盛況となった。

由比ガ浜海水浴場は3年ぶりの海開き

そして7月1日、3年ぶりに海開きした神奈川・鎌倉市の由比ガ浜海水浴場。7月3日午後3時ごろに手元の温度計では28℃を表示、あいにくの天気となったが…

海水浴客らは「(海から)出てきた方が寒い。ブルブルってなります」「子どもたちが熱中症にならないので安心して遊ばせることができた」と話した。

こうした中、海の家「Full Out!Beach House」は多くの人で賑い、次々に注文が入っている。店長は「3年ぶりで不安もあったがお客さんに来て貰えた。全力で営業して楽しんで貰いたい」と話した。

医師「湿度が高いと熱中症のリスクが高まる」

今週は、これまでの猛暑から一転して極端な暑さは落ち着く。台風4号の影響により、各地で曇りや雨の日が多くなるとの予報だが、医師が熱中症について注意を促した。

済生会横浜市東部病院の谷口英喜医師は「湿度が高い状況というのはじつは熱中症リスクがすごく高くなる」と話す。

谷口医師によると、熱中症のリスクを高める要因は3つあり、温度と輻射熱のほか、特に大きなウェイトを占めるというのが「湿度」だ。

湿度が高いと汗が蒸発しないため、体温をうまく下げられなくなり、熱中症のリスクが高まるという。

具体的な対策について医師は「エアコンをつけることと水分補給はこれからジメジメした時期でも、しっかりと継続して貰いたい」と話す。

(「めざましテレビ」7月4日放送より)