「今、どこの行政でもなるべく“殺処分しないで里親につなげよう”という試みをしていますが、秋田犬だけはどうにもならなくて。ほぼ殺処分になっている現実がある。それをなるべく少なくできたらと思っています」

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こう語るのは、一般社団法人ONE FOR AKITAの理事兼チーフドッグトレーナー・鈴木明子さん。

秋田犬が新しい幸せと出会えるように

「忠犬ハチ公」の名で知られ、国の天然記念物に指定されている秋田犬。

秋田犬保護会によると、秋田犬の犬籍登録者数は1970年に約4万6000頭だったのが、2021年には2450頭にまで激減した。

忠誠心が強いため、保護されても飼い主以外にはなつかず、殺処分されるケースが多いという。

犬の調教などを30年続けてきた鈴木さんは、秋田犬の歴史や魅力を発信する拠点を作り、保護犬を訓練して里親につなげる活動をしている。

2年前に鈴木さんが引き取った10歳のりんごは、散歩中に人や犬を噛んでしまい、高齢の飼い主が飼育を断念した。

鈴木さんいわく、「噛む犬は触られ慣れていない」そう。そこで、りんごの噛みつき癖を矯正した。

どこを触られても警戒しないよう、人の手に慣れさせた。

「待て」が30秒できれば、大抵のことは我慢できるのだという。

殺処分をなくし、新しい幸せと出会えるようにと活動を続ける鈴木さんは「最後まで面倒を見るということが、当たり前のことなんですけど、今できていない。ちゃんとした飼い方ができるようなアドバイスをこれからも続けていきたいと思います」と語った。

一般社団法人ONE FOR AKITA 
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