6月26日(日)に阪神競馬場で行われるGⅠ「宝塚記念」。今年は第63回で、3歳以上オープン、芝2200メートルの戦いだ。

ファン投票を中心に出走馬が決まり、中長距離路線を歩む古馬だけでなく、時にはマイル路線を歩んできた馬や3歳馬の挑戦もあり、年によってさまざまなメンバーが集まるドリームレースである。

今年の上半期GⅠラストレース、人気馬が集結する夏の中距離チャンピオン決定戦を制するのは、どの馬だろうか。

過去10年の傾向・データ分析(※JRAホームページより)から見える勝ち馬を予想する。

ファン投票1位タイトルホルダーは歴代最多得票数

今年の宝塚記念ファン投票1位は3枠6番タイトルホルダー。得票数は19万1394票で、1990年オグリキャップの15万2016票を4万票ちかく上回る歴代最多得票数となった。

タイトルホルダー
この記事の画像(4枚)

また、ファン投票2位の2枠4番エフフォーリアも18万8525票を集め、歴代2位の記録だ。

【宝塚記念ファン投票】
順位/枠順/馬名/得票数/性年齢/調教師名
1/3枠6番タイトルホルダー/191,394/牡4/栗田 徹
2/2枠4番エフフォーリア/188,525/牡4/鹿戸 雄一
3/登録なし/ソダシ/129,212/牝4/須貝 尚介
4/8枠18番ポタジェ/119,427/牡5/友道 康夫
5/登録なし/レイパパレ/113,501/牝5/高野 友和
6/登録なし/アカイイト/103,502    牝5/中竹 和也
7/4枠7番デアリングタクト/102,317    牝5/杉山 晴紀
8/7枠15番ディープボンド/89,112/牡5/大久保 龍志
9/登録なし/シャフリヤール/84,665/牡4/藤原 英昭
10/登録なし/ドウデュース/80,092/牡3/友道 康夫

15/6枠11番パンサラッサ/47,993/牡5/矢作 芳人

17/2枠3番メロディーレーン/37,988/牝6/森田 直行
(有効投票数 2,232,089票)

そして、過去62回における優勝馬のファン投票順位を見ると、以下のようになっている。

1位:15回(今年の対象馬:タイトルホルダー)
2位:7回(同:エフフォーリア)
3位:11回
4位:2回(同:ポタジェ)
5位:3回
6位:4回
7位:2回(同:デアリングタクト)
8位:3回(同:ディープボンド)
9位:4回
10位:0回
11位以下:11回

歴代最多の得票数を記録したタイトルホルダーが、今年3月のGⅡ日経賞、5月のGⅠ天皇賞(春)を制した勢いそのままに勝利を飾ることはできるのだろうか。

しかし、近年の宝塚記念のデータ分析からは、そう簡単でないこともわかる。

宝塚記念 過去10年のデータを分析!

・天皇賞(春)で4着以下だった馬が狙い目

前走別成績で最も優勝が多いレースはGⅠ天皇賞(春)で4勝【4・3・2・30】。GⅠ昇格後の大阪杯2勝【2・1・1・10】、GⅡ目黒記念とGⅢ鳴尾記念が各1勝、海外レース2勝という内訳だ。
ただし、天皇賞(春)で3着以内だった馬は【0・0・1・14】と低迷しており、4着以下に敗れていた馬の巻き返しが狙い目だ。
⇒天皇賞(春)5着アイアンバローズ(3枠5番)、6着マイネルファンロン(5枠9番)、9着メロディーレーン(2枠3番)

逆に前走がGⅠ昇格後の大阪杯だった馬は、2着以内に入っていた馬の成績が【1・1・1・3】と優秀。
⇒大阪杯1着ポタジェ(8枠18番)

また、海外G1組はドバイシーマクラシックからの転戦馬が【1・1・2・6】と好成績だ。
⇒ドバイSC3着オーソリティ(1枠1番)

・4歳馬vs5歳馬の構図

優勝馬のべ10頭は全て4歳馬か5歳馬。特に、5歳馬は好結果を残しており、2015年、2019年、2021年にワンツーフィニッシュを決めている。6歳以上の馬の好走は少なく、1着2着を独占したことはない。予想の軸は4歳馬か5歳馬か。

【年齢別成績】
年齢/成績/勝率/連対率/3着内率
3歳/0-0-0-1/0%/0%/0%
4歳/3-1-6-29/7.7%/10.3%/25.6%
5歳/7-5-4-36/13.5%/23.1%/30.8%
6歳/0-3-0-24/0%/11.1%/11.1%
7歳以上/0-1-0-22/0%/4.3%/4.3%

・牝馬の活躍が目立つ

性別成績では、牝馬の3着内率は41.7%あり、牡馬&せん馬(16.9%)よりも大幅に高い。
牝馬の勝率16.7%、連対率20.8%に対して、牡馬&せん馬は勝率5.1%、連対率12.7%。特に直近3年は、2019年のリスグラシュー、2020年と2021年のクロノジェネシスと、牝馬が3連勝。過去10年で牝馬が馬券に絡まなかったのは2012年と2018年だけなので、牝馬の出走には注目だ。
⇒牝馬:4枠7番デアリングタクト2枠3番メロディーレーン6枠12番ウインマリリン

デアリングタクト

・前走2着馬が活躍

前走で2着に惜敗していた馬が活躍することが多い。前走でGⅠ2着だった人気馬が好走するだけでなく、2016年に8番人気で優勝したマリアライト(目黒記念2着)や、2018年に12番人気で3着に入ったノーブルマーズ(目黒記念2着)のように、GⅠ以外のレースで2着だった馬が穴をあけることもあるので要チェックだ。
⇒前走2着:7枠15番ディープボンド(天皇賞・春)、8枠16番グロリアムンディ(アンタレスS)

【前走の着順別成績】
前走の着順/成績/勝率/連対率/3着内率
1着/1-2-3-22/3.6%/10.7%/21.4%
2着/3-2-3-10/16.7%/27.8%/44.4%
3~5着/3-2-1-33/7.7%/12.8%/15.4%
6~9着/2-3-3-32/5.0%/12.5%/20.0%
10着以下/1-1-0-15/5.9%/11.8%/11.8%

・8枠が強い

8枠が極端に強く、10年で7勝。阪神・芝2200メートルにおける外枠優勢の傾向はみられず、偶然偏っているだけの可能性もあるが、それでも際立った成績なので、8枠に入った馬はマークしておきたい。
8枠16番グロリアムンディ17番ギベオン18番ポタジェ

【枠番別成績】
枠番/成績/勝率/連対率/3着内率
1枠/0-2-3-10/0%/13.3%/33.3%
2枠/1-1-2-11/6.7%/13.3%/26.7%
3枠/0-1-1-13/0%/6.7%/13.3%
4枠/0-2-0-14/0%/12.5%/12.5%
5枠/1-2-0-15/5.6%/16.7%/16.7%
6枠/1-0-1-18/5.0%/5.0%/10.0%
7枠/0-2-1-18/0%/9.5%/14.3%
8枠/7-0-2-13/31.8%/31.8%/40.9%

・前年に2000メートル〜2400メートルのGⅠを勝っていた馬が有力

優勝馬のべ10頭のうち8頭は、前年に2000メートル〜2400メートルのGⅠ(JRA・海外)を制していた。
今回出走するGⅠ馬は、5頭。
タイトルホルダー(2021年菊花賞、2022年天皇賞・春)
エフフォーリア(2021皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念)
ポタジェ(2022大阪杯)
デアリングタクト(2020桜花賞、オークス、秋華賞)
パンサラッサ(2022ドバイターフ(UAE))
⇒2021年のGⅠで菊花賞は3000メートル、有馬記念は2500メートルなので除外。2000メートルの皐月賞と天皇賞(秋)を制しているのは2枠4番エフフォーリア

エフフォーリア

1番人気馬12連敗中のGⅠレース 更新か終止符か…

6月5日のGⅠ安田記念では、4番人気のソングラインが1着となり、1番人気だったイルーシヴパンサーは8着に終わった。

これで、2021年12月28日のホープフルSから続くGⅠの1番人気馬の連敗記録が、2007年の桜花賞~菊花賞に並ぶワーストタイ記録の12連敗となった。

今回の「宝塚記念」=上半期最後のGⅠ、グランプリ競走で、“魔の1番人気馬”は、今年初めてGⅠレース勝利を飾り、連敗記録に終止符を打つことができるのだろうか。それとも、2番人気以下の馬が制し、1番人気馬にとって悪夢の13連敗とワースト記録更新になってしまうのか。
目が離せない。

みんなのKEIBA
宝塚記念・GI
6月26日(日)15時から生中継
https://www.fujitv.co.jp/sports/keiba/index.html

記事 10 みんなのKEIBA

フジテレビスポーツ局が制作する競馬情報番組。毎週・日曜日午後3時より放送中。番組MC:DAIGO/佐野瑞樹/堤礼実 解説者:井崎脩五郎/細江純子 ※放送時間は変更される場合があります