日本人の睡眠不足や睡眠負債が社会問題となり、「睡眠」に関心が高まっている。

こうした中、ネスレ日本とJR東日本は、JR大宮駅構内にワークブース「STATION BOOTH supported by ネスカフェ 睡眠カフェ」を、6月30日~12月31日の期間限定でオープンする。

「STATION BOOTH supported by ネスカフェ 睡眠カフェ」のイメージ(提供:ネスレ日本)
「STATION BOOTH supported by ネスカフェ 睡眠カフェ」のイメージ(提供:ネスレ日本)
この記事の画像(7枚)

このワークブースは、大宮駅構内で開業する「Eki Tabi MARKET」の中に1台、設置されるもの。

利用可能な時間は午前10時~午後8時45分(6月30日のみ午後2時営業開始)で、利用料金は15分ごとに330円(税込)となっている。

「Eki Tabi MARKET」のイメージ(提供:ネスレ日本)
「Eki Tabi MARKET」のイメージ(提供:ネスレ日本)

ワークブース内には、リクライニング機能付きの高品質のレザーチェアと、「ネスカフェ」のコーヒーや水が飲める「AQUA WITH/ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ アイ」が完備され、「ネスカフェ」のコーヒーとともにリラックスタイムが楽しめるとしている。

「リクライニング機能付きの高品質のレザーチェア」でリラックスするイメージ(提供:ネスレ日本)
「リクライニング機能付きの高品質のレザーチェア」でリラックスするイメージ(提供:ネスレ日本)

「AQUA WITH/ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ アイ」は、ネスレ日本とアクアクララが共同開発した、カプセル式コーヒーメーカーとウォーターサーバーが1つになった一体型マシン。ボタン一つの簡単な操作で、冷水・温水やコーヒーを作ることができる。

「AQUA WITH / ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ アイ」(提供:ネスレ日本)
「AQUA WITH / ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ アイ」(提供:ネスレ日本)

また、このワークブースでは「コーヒーナップ」について学ぶことができるという。コーヒーナップは、15分程度の短い仮眠の前にカフェインを含むコーヒーを飲む、仮眠スタイルのこと。

短い昼寝の前にコーヒーを飲むことで、ちょうど起きた頃にカフェインでシャキッとし、その後のパフォーマンス向上に役立つと言われている。

「コーヒーナップ」が学べる(提供:ネスレ日本)
「コーヒーナップ」が学べる(提供:ネスレ日本)

なおネスレ日本は、これまでに「睡眠カフェ」を期間限定や常設で展開してきた。

コーヒーの飲み分けを通じて新しい睡眠スタイルを提案する体験型カフェ「ネスカフェ 睡眠カフェ」をこれまでに期間限定で3回、2019年3月からは東京・大井町で常設店舗を運営(2020年12月25日で営業終了)。

2021年3月からは、良質な睡眠のために必要な情報を総合的に学び・体験できる情報拠点として、「ネスカフェ 睡眠カフェ in 原宿」を営業している。

忙しく働くワーカーをより意識した設計

では新たに始まる「睡眠カフェ」と原宿の常設店とは何が違うのだろうか? ネスレ日本の担当者に話を聞いた。


――そもそも、「ネスカフェ 睡眠カフェ」の狙いは?

「ネスカフェ 睡眠カフェ」では、社会的に大きな問題となっている日本人の睡眠不足に注目し、「カフェインを含むコーヒー」と「カフェインレスコーヒー」のライフスタイルに応じた“飲み分け”を通じて、新しい睡眠スタイルを提案しています。


――これまでに運営した「睡眠カフェ」の利用者からは、どのような声が寄せられている? 

「ネスカフェ 睡眠カフェ in 原宿」の利用者からは、「半個室の空間で人目を気にせず、リラックスタイムを過ごすことができる」「コーヒーの飲み分けを自身の生活に取り入れたい」などの声をいただいています。


――今回の「睡眠カフェ」、原宿の常設店と異なる点は?

原宿の常設店よりも、忙しく働くワーカーを意識した設計になっています。
たとえば、事前の予約から利用まで、人を介さずに完了するほか、15分単位で手軽に利用できます(原宿の常設店は30分単位での利用)。

また、下記のような機能がブース内にコンパクトに備わっています。

・リクライニング機能付きの高品質レザーチェア
・「ネスカフェ」のコーヒーやお水のサービス
・サイドテーブル
・電源
・USB
・専用Wi-Fi


なお、コーヒーは利用時間内であれば、おかわりも可能です。

「ワークブース内でリモートワークをする」イメージ(提供:ネスレ日本)
「ワークブース内でリモートワークをする」イメージ(提供:ネスレ日本)

――場所として大宮駅の構内を選んだ理由は? 

ターミナル駅である大宮駅の構内は、リモートワーカーや鉄道利用者が立ち寄りやすい場所なのでは、と考えたためです。


――期間限定で運営する理由を教えて。

まずは、ご利用状況や反響を検証したいと考えているためです。現時点では他の駅への展開予定は未定ですが、今回の取り組みを検証して、今後、検討を進めます。


――利用料金は「15分ごとに330円」。これ以外に会員登録費などはかからない? 

登録料や初期費用は一切かかりません。

効率的に仕事を行うためにリラックスタイムが必要

――このワークブースは長時間の睡眠には適していない? 

ワークブース内での過ごし方は、お客様によって異なります。「ネスカフェ」のコーヒーを片手にリラックスタイムを過ごしていただければと考えています。


――どのような方の利用を想定している? 

ターミナル駅である大宮駅という特性を生かして、リモートワーカーや鉄道利用者が立ち寄りやすいのではと考えています。

多忙なワーカーが増える中で、効率的に仕事を行うために適度なリラックスタイムが必要ですが、実際にはリラックスタイムの確保がなかなかできていないという社会課題が存在しています。その解決の一助になればと考えています。



JR大宮駅構内に期間限定でオープンするワークブース「STATION BOOTH supported by ネスカフェ 睡眠カフェ」。自宅や勤務先が近い人は、忙しい仕事の合間に利用してみてはいかがだろうか。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。