私がお伝えしたいのは「ホテルアメニティに歯磨きペーパー」です。こちらの商品、一見普通の薄い紙ですが「紙状の歯磨き粉」なんです。縦16mm、横23mmの薄いシートで、ブラシの部分に差し込んで使います。従来の使い切りの歯磨き粉の多くは、中身の劣化などを防ぐために、 プラスチック製の小型チューブ入りのモノを使っていましたがこのシートに置き換えるとプラスチック使用量を98%も削減できるそうです。ポイントはこちら「登山・キャンプや介護・防災グッズとして活用も」注目です。 

【注目ポイント・記者解説】

こちらの「歯磨きペーパー」を開発した株式会社豊和は、「MiYO Organic」のブランド名で「オーガニック竹歯ブラシ」も開発していて、2020年の発売以降で、既に100万本を超えている。今年4月からプラスチック資源循環促進法が施行され、ホテルなどの施設ではプラスチック製品の削減が義務化されたため、この「歯磨きペーパー」と「竹の歯ブラシ」とのセットでの導入が東京や京都、沖縄のホテルなどで決まっている。 従来の歯磨き粉が竹の歯ブラシと同じ数だけ、「歯磨きペーパー」に置き換えられると約10tのプラスチックの削減が見込まれる。

また「竹の歯ブラシ」は、5月11日から愛知県や関西のスギ薬局の10店舗で一般向けに販売され、「歯磨きペーパー」も、一般向けの販売を目指している。

(経済部・木沢基)

木沢 基
木沢 基

フジテレビ報道局経済部記者。記者歴3年。
電動化を進める自動車業界や、コロナ禍を経て変革している小売り業界などを担当した後、現在は内閣府、消費者庁を担当。