めざまし取材班 黒尾貴史:
東京都内ご覧のようにですね、雨が降ってきました。

ゴールデンウィーク明けの5月9日は、東日本や西日本の太平洋側を中心にぐずついた天気になった。

この記事の画像(19枚)

都内にある白クマコインランドリー錦糸町店でも…

利用者:
曇りだと乾かないんですよね。生乾きみたいになってしまうので。ゴールデンウィーク中は(子供の)野球の試合がずっとあったので。

実は11日以降も、全国的に洗濯に適さない日が続く予報になっている。

日本気象協会 樋口康弘気象予報士:
(全国的に)しばらく曇りや雨が明日以降続いてしまいそう。特に西日本の太平洋側、関東でも前線の影響で雨が強まって、場所によって大雨となる恐れがある。

週間天気を見てみると、11日以降は全国的に曇りや雨の日が多くなり、特にあさっての後半から14日にかけては、前線が日本付近を通過するため大雨のおそれがある。

一方、来週は一転、各地で晴れる日も多い予報となっているが…

日本気象協会 樋口康弘気象予報士:
再来週、再び雨が強まる可能性がある。早ければこのタイミングで梅雨入りするかもしれませんね。

関東甲信地方の平年の梅雨入りは6月7日頃だが、もし5月に梅雨入りすると1951年の統計開始以降6回目となり、珍しい事例になるという。

早い梅雨入りの可能性 タマネギ・ジャガイモ収穫にも影響か

そんな早い梅雨入りや雨続きの5月となると、食卓にも影響がある。さまざまな農作物を生産している神奈川・横須賀市の「鈴也ファーム」。

鈴也ファーム 鈴木優也代表:
雨が続くとなると一番怖いのがやはり野菜が傷んでしまう。そうすると収穫できなくなってしまうという怖さがある。

品不足などにより、高騰しているタマネギ。土の中の水分が多くなると、根っこから酸素を取り込みづらくなるのに加え、菌も繁殖しやすくなるため、出荷できないほど傷んでしまうおそれもある。

そのため、こちらでは、本来は6月の梅雨入り前まで生育させるところ、2022年は5月の長雨を見越して、小さな状態で収穫し出荷することも。

さらに…

鈴也ファーム 鈴木優也代表:
ジャガイモは水分がついていると傷みが早くなってしまうので。

同じく高値となっているジャガイモも、今年は梅雨入り前より早めに収獲。全体的に小ぶりなものが多いという。

こうしたタマネギやジャガイモの平均小売価格は、平年にくらべ、タマネギが95%、ジャガイモ28%と高くなっているが、5月に雨が降り続くようだと、収穫量の減少は避けられないという。

また東京都内のスーパーによると、収穫量の減少がさらなる高値となるおそれもあるという。

イベント開催などにも影響が…

 一方、週末の東京の天気にやきもきしているのは…

四川フェス実行委員会 中川正道委員長:
僕らも楽しみにしていたんですけど、天気が怪しいなっていうのが一番心配。

5月14日~15日の週末に、3年ぶりに東京・中野区で開催される、四川料理が味わえるイベント「四川フェス」。

2019年には10万人が来場したというが、心配なのが、飲食スペースが屋外の芝生の上となること。

四川フェス実行委員会 中川正道委員長:
雨になると(来場者は)半分。もしくは1/3になるか分かりませんけど。雨が当たらないようなテントとかデッキを用意できればいいが、なかなか難しい。

週末の天気を心配する声は、ほかにも。

週末に結婚式を挙げる夫婦:
今週末5月14日に私たちは結婚式を挙げます。

しかし、福岡ではその日「曇り」の予報。

週末に結婚式を挙げる夫婦:
白い建物、青い海、青い空みたいなのがすごく似合うようなホテルで挙式をするので、その日だけは晴れてくれと思います。

今週は全国的に曇りや雨の日が多く、梅雨の走りと言えそうな天気だが、5月10日だけは全国的に晴れ間が広がる予報。一方、週の後半は日差しが少ない分ひんやりする日もあるという。体調を崩さないよう服装などに気をつけたい。

(「めざましテレビ」5月10日放送分より)