ロシアから入国禁止措置を受けた自民党の佐藤正久外交部会長は、8日の「日曜報道 THE PRIME」で、「中途半端だ。ロシアも地に墜ちた」と述べた。
ロシア外務省は4日、日本への報復措置として、岸田文雄首相を含む日本人63人のロシアへの入国を無期限に禁止すると発表した。入国禁止措置の対象となった佐藤氏は番組で、「ロシアも大したことない。地に墜ちた」と評した。
さらに、「ロシアは今まで外交的に大国の立ち居振る舞いをしていたが、今回たった63人。その中身を見ても中途半端な感が否めない」とした上で、「外交上手と言われた国の化けの皮が剥がれてきている。戦況的にも外交的にも追い詰められつつある印象だ」と強調した。
佐藤氏は連休中に訪米し、シンクタンのイベントに出席するなどした。米国の状況について佐藤氏は、「かつてはウクライナの『防衛』と言っていたが、今はウクライナの『勝利』、ロシアの『弱体化』がキーワードになっている」と述べた。そして、「ロシアがあと数年、十数年は、ウクライナや東欧を侵略できない状況にまで追い込むことを考えているのではないか。そのためにNATO(北大西洋条約機構)などは軍事支援を強化している」と述べ、「長期戦」となる可能性を指摘した。