綾瀬はるかさん、上戸彩さん、井川遥さん…誰もが知る一流女優たち。
人気・実力を兼ね備える国民的女優たちの写真の撮影を手掛けたのは、人気俳優たちからの信頼も厚い、売れっ子カメラマン。
第一線で活躍を続ける、広島・呉市出身のカメラマン・竹内裕二さんの素顔とは。

「球場」での興奮の記憶 写真展に込めた思い

カメラマン・竹内裕二さん:
綾瀬はるかに、広島弁でしゃべれるカメラマンは俺だけじゃないんかな

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4月1日から広島市内で始まった、竹内さんの写真展「ROOT ROOT ROOT(ルーツ・ルーツ・ルーツ)」。

アメリカ・メジャーリーグの風景や、人々の表情が切り取られている。

衣笠梨代アナウンサー:
今回個展というところでは、初めてなんですね。この写真に込めた思いは?

カメラマン・竹内裕二さん:
コロナ禍になって、自分のルーツを探る旅というか、自分の中でルーツって何なんだろうって考えた時に、広島。(現在呉市の)川尻っていうところの生まれなんですよ。まず広島。
親父に、よう(旧)市民球場に連れて行ってもらっとったんで、カープ。そこはもう、切っても切り離せん感じだったんで。
それを掘り下げていっていたら、「野球」にやっぱり行きつくんですよね、どうしても。その中で昔、親父に連れて行ってもらった野球の感動した気持ちを、1回形にしてみようと思って。電車に乗って、呉線に乗って行くんですけど、それも冒険というか、広島駅からチンチン電車に乗るじゃないですか、あれももう、本当にこんな乗り物があるんじゃと思って。それで広島市民球場に行って。
そしたら人がやっぱり。あんなに人がおる場所が衝撃的すぎて、それの興奮、感動と、テレビで見てた選手を間近で見られるっていう、そういうもうワクワク感しかなくて、なんかそれに感動したっていうのが原風景に残っていて

子どものころに魅せられた「球場」の記憶。写真展には、その魅力が詰まっている。

カメラマン・竹内裕二さん:
なんかこの子が遊んでるな~と思っていて。ここは瞬間です。瞬間を狙いにいってます。よく外野に飛んで、いいプレーの時あるじゃないですか、それやるんじゃねぇかなと思いながら見てたら本当にやり始めて、うわこれじゃと思って。信じられないぐらい良い笑顔してて、信じられないぐらい良いキャッチしてるんですよね

綾瀬はるかさんと広島弁で撮影「どんどんきんさい」

この日は写真展の会場で、広島出身の映画監督・西川美和さんとのトークショーも行われた。

アシスタント時代に現場で出会い、20年来の友人でもある2人は、ともに大のカープファン。西川監督のエッセイをまとめた本の表紙には、竹内さんが撮影した写真が使われている。

(Q.竹内さんのすごいところは?)
西川美和監督:
やっぱり人柄でしょうね。独特のアーティストではあるんでしょうけれど、人柄がとても柔らかいですし、話のできる男。撮られた人も、竹内君のことが多分好きになると思う

カメラマン・竹内裕二さん:
撮られる方がピッチャー、俺はキャッチャーだと思っていて。
ピッチャーも肩の調子がいいとストレートバンバンくるんですけど、あれ? きょうちょっと表情あれかなぁ…と思ったら、ちょっとタイムかけて、すいませんって言って。きょうどんな感じなんですか? って聞いて。そこで、そうかこんな感じか、こんな気分かってわかって、じゃあきょうはカーブで行きましょう、ストレートちょっと難しいねっていうので、するとカーブでストライクが入るんですよ。
綾瀬はるかさんとか、広島弁でよく撮影する。「あんた、きょうめっちゃストレート走っとるわ。すごいよ。あんたええ顔しとるけん、きょうストレートでいこう。どんどんきんさい」みたいな

衣笠梨代アナウンサー:
(綾瀬さんは)どんな方ですか?

カメラマン・竹内裕二さん:
本当に手を抜かないというか、本当真剣。いっぱいスケジュール埋まってて、大変だと思うんですけど、笑顔を絶やしたことがないというか。だからもう本当にすごいなと、尊敬しています

第一線で活躍する竹内さんだが、下積み時代は毎日師匠の身の回りの掃除からスタート。自分が表現できず思い悩んだ時期でも、いつもそばにあったのは野球の存在だった。

カメラマン・竹内裕二さん:
それこそ草野球も今やっていて、衣笠(祥雄さん)が好きすぎて、背番号3なんですよ。で、サードやらせてもらって。サードってすげぇ速いんです、球が。それに一瞬ひよっちゃったら、エラーするんです。自分から向かっていくと不思議と(ボールが)とれて、アウトにできるっていう。なんかすごいポジションだなと思って。
人生に例えられるなと思って。やっぱ攻めると、みんないいねって言ってくれるんですよ。写真とかでも。やっぱチャレンジしていくっていう姿勢だと、自分でも新しいものが作れるんで。それをやっていくことで、苦しい時代から抜け出したというか。そんなにルーツにつながるんだなって。
多分すべての人に置き換えられるんで。新しい自分を見つけるために、ルーツを探るっていうのは本当にすごい楽しい作業なので。一歩踏み入れてみると、こんな世界があるって昔は知らんかったんですよね。なんかそれを自分で体験することで、自分の人生も新しくなるというか、やっぱり知らないことがまだ多すぎて、どんどん経験したいなっていう気持ちで今やっています

衣笠アナも写真撮影…「空気作り」心地よく

今回、衣笠アナウンサーも、竹内さんに写真を撮影してもらった。

カメラマン・竹内裕二さん:
速球が投げられるタイプかみんと。寄っかかると気が楽になるので。衣笠選手やっぱり笑顔ですね。140kmぐらい今出とります。服かわいいから、ちょっと引いてみよう。意外とスライダーがえかったね。ちょっと笑顔なしでもいってみますか。はい、いい球がとれました

衣笠梨代アナウンサー:
緊張をほぐされる感じが、すごいですよね。空気作り。キャッチャーとおっしゃられていたのがわかりました

カメラマン・竹内裕二さん:
最初ストレートくるんかなと思ってたんですけど、ちょっと緊張されてて、1回引いたんですよ。全身で撮って、スライダー受けてみた感じで、これストレートもう1回戻ってくるなと思って、寄ったら最後ドン!と直球きましたね

竹内さんのミットめがけて、こん身のストレート。気持ちよく投げさせてもらったようだ。

そんな竹内さんがレンズ越しに見据える、これからのフィールドは…

カメラマン・竹内裕二さん:
大谷選手も二刀流ですけど、二刀流におさまらず、三刀流、四刀流もできる時代になってきたんで、なんか本当に自分が楽しいなと思うことを追求していきたいなと思っています

最高の一瞬に向き合い続けるカメラマン・竹内裕二さん。
その視界は、スタジアムから見上げる空のように、大きく広がっている。

(テレビ新広島)

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