JR予讃線を走る人気の観光列車「伊予灘ものがたり」。2代目の新しい車両が4月2日にデビューした。
誕生から7年半。幕を開けた“ものがたり”の第二章を体感した。

新「伊予灘ものがたり」の車窓から

愛媛特産のかんきつをイメージした黄金色に、伊予灘を染める夕焼けのあかね色。
すっかりおなじみとなったカラーリングはそのままに、いよいよデビューを迎えた「伊予灘ものがたり」の2代目車両。

この記事の画像(13枚)

デビューに先立って、3月25日に試乗会が行われた。

名護谷希慧アナウンサー:
全体の色味は初代を受け継ぎながら、椅子も大きく広々と座れるようになっていますね。そして、照明はミカンですね。へたもついています。かわいい!

愛媛といえば「みかん」
愛媛といえば「みかん」

1・2号車は初代のイメージを大切に引き継ぎながら、椅子やテーブルは大きくなり、頭上の荷物棚をなくして、広々としたくつろぎの空間を演出している。

名護谷希慧アナウンサー:
1号車の先頭に乗っているんですが、こちら運転席がガラス張りになっていて、進行方向が見えるんですよね。走っている景色、爽快です

ガラス張りの運転席
ガラス張りの運転席

これまでは2両編成だったが、今回のリニューアルの最大の目玉は3号車。

名護谷希慧アナウンサー:
うわあ!すっごいすてき。シックで落ち着いた雰囲気ですね。列車内とは思えないぐらい、ホテルのような、バーのような雰囲気さえありますね

シックな雰囲気がすてきな3号車
シックな雰囲気がすてきな3号車

「大切な人と過ごす時間と空間」をコンセプトに誕生した3号車「陽華の章」。
2人から8人まで貸し切りで利用でき、ワンランク上の非日常を味わえる。

下灘駅に来ていた観光客:
海とコントラストが、すごいいいと思います。めっちゃレストランみたいで乗ってみたいです

下灘駅のコーヒー店スタッフ:
きょう天気がいいので、すごく色が映えてますよね。楽しみです、本格的に走るのが

伊予灘ものがたりのアテンダント:
お客さまにもずいぶん会えていないので、すごく楽しみにしています

名護谷希慧アナウンサー:
たくさんの方が。五郎駅名物のおもてなしですね

伊予灘ものがたりならではの、この沿線のおもてなしも、2021年12月の初代ラストラン以来、久しぶりに復活。

おもてなしとともに旅を彩るのは、フレンチのオリジナルコース。

名護谷希慧アナウンサー:
まず目を引くのがローストビーフ。きれいな赤身ですね。そして、菜の花とホタルイカ。春、旬の味ですよね。さらに、メインはグラタンです。温かい料理は今回から初めてだということなんです。ホタルイカのうまみと菜の花の苦みがすごくあっていて、かんきつのソースかな、すごくさわやかです

フレンチのオリジナルコースをいただく名護谷アナ
フレンチのオリジナルコースをいただく名護谷アナ

沿線のおもてなしは年々“パワーアップ”している。

名護谷希慧アナウンサー:
楽しかったです。この列車の中は別の時間が流れているくらい、ゆったりと過ごせました。そして、何よりおもてなしですよね。愛されてるんだなっていうことと、楽しみにしてたんだな、この2代目を、というのをすごく感じました

アフターコロナを見据え、全国へ。そして、インバウンドへの期待もかかる“ものがたり”の第2章が幕を開けた。

(テレビ愛媛)

テレビ愛媛
テレビ愛媛

愛媛の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。