小学校6年間の思い出が詰まったランドセル。役目を終えた思い出の品を一点ものとして、リメイクする革職人たちがいる。姿を変えたランドセルはこれからも、子供たちの成長とともに新たな思い出を紡いでいく。

革製品50年の老舗 カラフルで独創的な商品も

石嶺ちゃあさん:
6年間一緒に過ごしてきた大事なものなので、思い入れは強いんじゃないかと思います

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沖縄県浦添市にある石嶺商事。ヘビやワニなどの革を仕入れ、カバンや財布といった革製品を製造・販売している。

石嶺弘次さん:
これは沖縄のアカマタ。これはハブで、こっちはヒメハブ。もう50年近いです、20歳で独立してますからね。復帰前は、免税扱いのお店がいっぱいありました。時計屋さんとか革製品屋とか、その頃の花形企業ですね。革製品屋の修行をやって、独立してスタートした職人はいっぱいいましたけど、その頃の職人は今ほとんど僕一人ですよ。残っているのは

創業半世紀の石嶺商事、2代目は息子の弘樹さん。 

石嶺弘樹さん:
同じ模様が無いっていうか、全てが一点もの。使う人によって味の出方とかも変わってきたり、革の表情がどんどん変わってくるのが魅力だと思いますね。愛着がすごく出てくるので

弘樹さんの妻、ちゃあさんはデザイナーだ。カラフルで独創的な革製品のブランドを立ち上げるなど、老舗に新しい風を吹かせている。

石嶺ちゃあさん:
メインはこういう白黒のものなんですけど、色をつける事でちょっとポップな感じに。若い子にも受け入れられるんじゃないかと思って、作り始めました

簡単に処分できない…大切な思い出をそのままに

ちゃあさんのアイデアで2016年前から始めたのが、ランドセルのリメイクだ。

石嶺ちゃあさん:
きっかけは息子です。ランドセルを大切にしていて、きれいだったので。財布を作ってプレゼントしました。すごい喜んでいました。お金は入ってないですけど

石嶺ちゃあさん:
商売にしようと思ってなかったので、息子のためにって感じだったんですけど。それをSNSに載せたら、自分のも作ってほしいって言う人が多かった。けっこう反響あるなと思って

役目を終えたランドセルを持って、客が訪ねてきた。

客:                                                      家にずっと置かれてて、かわいそうな感じになってたので…。そんなに古くなってないですね

客:                                         卒業したばかりの娘のものです。小学生になる前に家族で見に行って、色とか形とか最終的に本人が決めて大事に使っていたもの。簡単に処分するのももったいないですし、どうしようかなと思って、そのままになってました

石嶺ちゃあさん:
ミスが出来ないというか、やり直しが効かないので。「一点ものを仕上げる」という緊張感はすごくありますね。買ってくれた人の気持ち、嬉しくてランドセルを持った気持ち、使って傷んだのもその子だけの味ですし…。それを思い出として、そのままリメイク出来たらいいな

石嶺ちゃあさん:
お待たせしました

客:
すごい!可愛いですね、すごくキレイです。喜んでくれると思います。入学式の事とか、思い出が蘇ってきました

石嶺ちゃあさん:
家族の思い出、お母さんと娘さんの思い出として、ずっと使っていただけたら嬉しいなと思います

かけがえのない6年間を共にしたランドセルが、世界で一つしかない財布に。かたちを変えて、これからも新たな思い出をつくる。

(沖縄テレビ)

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