自転車競技「BMX」。東京オリンピックでは、レーシングや新種目のフリースタイル・パークが大きな注目を集めた。

中でも、専用の自転車に乗って、平らな地面で華麗な技の数々を披露するのが「フリースタイル・フラットランド」。この種目で初代世界チャンピオンに輝き、「キング」と呼ばれる選手が岡山にいる。

オンライン国際大会で2連覇 日々練習に励む

平らな地面で自転車を体の一部のように操り、華麗な技を次々と決めるBMXフリースタイル・フラットランド。

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その迫力と美しさから「自転車競技のフィギュアスケート」とも呼ばれる種目で、2007年に初代世界チャンピオンに輝いたのが森崎弘也選手(44)だ。

東京を拠点に活動を続けていたが2020年に岡山市に移住し、2022年1月にはオンラインの国際大会で2連覇を達成。長く第1人者として競技をけん引する姿から、「キング」の愛称で親しまれる。

森崎弘也選手:
(選手として)何歳まで乗ってもいいんだよ、という指標に自分がなれれば。憧れの存在でありたい

「BMXは生活の一部」と話す森崎選手は、日が暮れるまで一日中練習に取り組む。この日は仲間も集まり、子どもから大人まで一緒になって技を磨いた。

森崎弘也選手:
若い人からお年寄りまで、みんなにフラットランド種目を知ってもらって、盛り上がっていければ良いと思います

「知れば知るほど面白い競技」後進育成も

BMXフラットランド界をけん引するキング・森崎選手の武器は、大迫力の空中技の数々。その数は、3分間のパフォーマンスで20以上にも及ぶ。

成功させるには、バランス感覚だけでなく高いレベルの筋力と体幹も必要とし、他の選手たちは森崎選手の技を見ても再現できないほどの難易度といわれている。

森崎選手のオリジナル技「バックフェイシングスピン」。遠心力を生かしながら、宙に浮いたハンドルを背面でキャッチし、その後スピードを上げながら回転する難度の高い技だ。まさにフィギュアスケートのような力強さと美しさを合わせ持っている。

森崎弘也選手:
みんなスタイルが違うので、自分の好きなスタイルを見つけてほしい。知れば知るほど面白い競技だと思います

今後も様々な大会に向けてトレーニングを続ける森崎選手。これからの目標は…。

森崎弘也選手:
競技者として続けている以上、世界チャンピオンになれたらと思いますし、若い子を育てるのも好きなので後進を育てていければと思います

(岡山放送)

岡山放送
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