サケ、カニそしてウニ。北海道がロシアから輸入しているものの4割は、こうした水産品だ。ウクライナへの軍事侵攻で日本が経済制裁に踏み切るなか、水産業からは懸念の声が聞かれる。

市場にずらりとならぶ水産物…目立つ「ロシア産」

釧路市民の台所、和商市場。道東の水産物以外にもロシアから輸入したサケなども並ぶ。

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マルダイささき 佐々木 悟さん:
和商市場では99%、ほぼ100%に近いくらい、ロシアのサケを扱っていますね

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻で、岸田首相は世界の銀行のシステム「SWIFT」からロシアの特定の銀行を排除する措置に、日本も参加すると発表した。
こうした制裁への報復として、ロシアが輸出規制に乗り出した場合、道民の暮らしへの影響が懸念されている。

和商市場でサケやイクラなどを扱う、丸栄田村商店。

丸栄 田村商店 田村 秀樹 さん:
何千件も1年間で注文いただいているんですよ。うちのベニサケのエースなんです

経済制裁でどうなる…関係者からあがる不安の声

ロシア産のサケを加工し、釧路市のふるさと納税の返礼品にも選ばれているが、経済制裁の行方によっては大きな影響を受けるという。

丸栄 田村商店 田村 秀樹さん:
6月までは原料を確保できているが、7月からの新物は予測がつかない。ロシア産のサケが入ってこなくなったら、えらいことになる。魚を切り替えないといけないので怖いです

海鮮丼を出している飲食店。提供しているウニはロシア産。2021年の赤潮被害で、道東産から切り替えていた。

露風庵 横田 国勝さん:
ウニの入っているメニュー、出せなくなるかなという危惧もしています。コロナの状況が良くなり、お客さんが戻ってくるかなというときに、ウニが入ってこないとなると痛い

北海道がロシアから輸入している品の4割以上は水産物。消費者からは不安の声も。

利用客:
ロシアのウニなどが入ってこなくなったら、道産のものが値段も上がって食べられなくなり、悲しいなと思いますね

さらに、北海道漁業への影響を懸念する声も。ロシアと協定を結び、北方四島周辺でスケソウダラやホッケなどの漁をしている漁業者は、協定交渉が進むか心配だ。

北海道機船連 原口聖二 常務理事:
(ロシアと)道東の漁業協定が円滑に進まない状態になるのは、漁業者にとってもマイナスなので、可能な限り交渉に影響が出ないよう、政府に対応をとってもらいたいです

北海道と密接な関係のあるロシア。影響がどれほど広がるのか、警戒感が広がる。

(北海道文化放送)