地域の魅力を再発見。島根・松江市八束町の大根島にあるゲストハウスに、本格サウナが3月オープンする。島の資源をフル活用した地産地消サウナ。新たな癒しスポットとして期待は高まる。

サウナストーンや水は大根島産を使用

熱く焼いた岩にかけられた水が、すぐに蒸気となって立ち込める。本格サウナがオープンするのは、松江市の大根島にあるゲストハウス「童心の小宿・なみ路」。

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2016年のオープン以来、関東や関西からの旅行客を中心に、年間400組を受け入れてきた。

童心の小宿・なみ路・里道奈美路オーナー:
もとはお風呂だったところに石窯を作ろうと。ピザを焼いたりとか、パンを焼いたりとか

人気の秘密は、築90年の古民家をオーナー自ら改修を繰り返して作り上げたおもてなしの空間。囲炉裏や中二階の隠し部屋もすべて手作り。

童心の小宿・なみ路・里道奈美路オーナー:
縁側からつながるサウナ小屋

そんなDIY好きのオーナーが新たに作ったのが、庭先のサウナ。

福村翔平記者:
サウナ好きの私もさっそく体験してみたいと思います。あったかい、いい感じですね

ただのサウナではない。サウナストーンに水をかけ、室内の温度を上げる「ロウリュ」。そのロウリュで使用するのは大根島の地下水。

福村翔平記者:
大根島の地下水を、大根島の溶岩にかけます

中海に浮かぶ大根島は、20万年前の噴火によってできた火山島。溶岩が島内いたるところに転がっている。また、地下水が豊富にあり、水源に恵まれた島でもある。こうした大根島にある資源をフル活用している。

10分ほど入っていると…

福村翔平記者:
全身で大根島を感じます。汗がすごい出てきてる。(水風呂は)いい温度ですね。気持ちいい

もちろん水風呂も大根島の地下水。年間通して15℃に保たれる大根島の地下水は、サウナーからすると最適な温度。そして、大根島の風を感じながら「ととのう」ことができる。

ととのったあとの楽しみであるサウナ飯、いわゆる「サ飯」も大根島産にこだわっている。

童心の小宿・なみ路・里道奈美路オーナー:
サウナ後に補給したいのは塩分。普段より味噌を多めに入れています

作ったオーナーはサウナが苦手…

サウナーのことを第一に考えたサウナだが…

童心の小宿・なみ路・里道奈美路オーナー:
私はサウナは大の苦手なんですよ

オーナーはサウナが苦手だという。それなのにどうして…

童心の小宿・なみ路・里道奈美路オーナー:
大根島で忘れられていた、本来あるものを思い出せるきっかけになるかなと

もちろんビジネスの側面も持っている。コロナ禍で旅行のスタイルが見直される今、田舎ならではの癒しの空間を提供しようとしている。

童心の小宿・なみ路・里道奈美路オーナー:
サウナに入って地方暮らしの良さを味わってもらいたい

大根島の隠れた魅力を発信する地産地消サウナは3月21日にオープン。

(TSKさんいん中央テレビ)

TSKさんいん中央テレビ
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