気象庁と国土交通省は、10日から11日にかけて、関東甲信地方を中心に大雪に警戒するよう
緊急の呼びかけを行った。午後2時に記者発表した。関東南部の平野部でも積雪となるおそれがあり、東京23区では、5センチから10センチの積雪となる所がある見込み。
気象庁によると、10日朝には、東海道沖に低気圧が発生し、関東の南岸付近を発達しながら東へ進むため関東甲信の上空には寒気が流れ込み、広い範囲で雪や雨が降る予想となっている。
東京23区など関東南部の平野部でも積雪の恐れがあり、予想よりも低気圧が発達したり、気温が下がった場合には大雪となる可能性があるという。
関東では少しの積雪でも高速道路や鉄道など交通機関に影響が出たり、路面の凍結によって車のスリップ事故や歩行中の転倒によるケガの恐れがある。また、気象庁は、水分を多く含んだ雪のため、着雪による停電にも注意を呼びかけている。
1月6日から都心で10センチの積雪を記録した大雪の際は、首都高速道路で最大13路線、約100キロで通行止めとなり、全面通行再開までに1日を要した。この間、中央環状線などで多数の冬タイヤ未装着車が立ち往生し、解消には最大で14時間かかった。
国土交通省は、大雪の場合は不要不急の外出を控え、やむを得ず運転する際には、冬用タイヤやチェーンを付けるよう呼びかけている。さらに、大型トラックなど業務用の車が冬用タイヤなどを付けずに立ち往生した場合、悪質な事例については行政処分を行うとしている。