新型コロナウイルスの感染拡大は、結婚披露宴を予定しているカップルにとって大きな障害となっている。2020年の夏から披露宴を4回延期したという佐賀市に住む夫婦を取材した。

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川久保稔さん:
4回延期の5回目の正直ということで。今度こそはできればいいなと

2020年4月に入籍した川久保稔さん(35)と妻・静華さん(28)。

新型コロナの感染拡大で、披露宴を延期せざるを得ない状況が続いている。

(Q.もともとの披露宴の予定は?)
川久保稔:

2020年の7月。そこがだめで、コロナが出始めでよく分からない状態。11月21日に延期をして、それでも収まっていなくて、翌年(2021年)7月くらいに予定していたんですけど、夏に(コロナが)広がって、「できないね」となって。今度の2月11日に予定をしていたんですけど、正月明けたら、今度はすごい勢いでオミクロンが広がって。それを延期して、3月5日に今、予定をしています

当初の予定は2020年7月
当初の予定は2020年7月

手作りの招待状も送付終えたあとの延期

2020年の11月、互いの両親のみで挙式はしたものの、最初の披露宴の計画から1年半が過ぎた。

川久保静華さん:
今回の2月の分は、招待状を出していたので。出し終わって、ちょっとやる気満々で。延期となると結構つらいものがあった

招待状などは、全て静華さんの手作りだ。

川久保静華さん:
席次表も手作りで作ろうと思っているので、どのタイミングで取りかかればいいのか、延期、延期で分からない

披露宴は3月に延期することを決めたものの…

川久保稔さん:
何かすっきりしない。式だけ挙げていて良かったと思います

予約の半数が延期に…「安全第一のため仕方ない」

一方、結婚式場の現状は…

ガーデンテラス佐賀 ホテル&マリトピア ブライダル・津田大智副支配人:
やはりコロナの波が来ますと、その都度、延期のご相談をいただいております。現状(1月28日時点)で、2月に予約があった披露宴の半数が延期となっています

こちらの式場では、2020年秋から通常7人用のテーブルに5人以下の着席とすることや、アクリル板の設置などできるかぎりの感染対策に加え、出席できなかった人に当日の会場の様子をインターネットで配信するなどさまざまな工夫をしている。

ガーデンテラス佐賀 ホテル&マリトピア ブライダル・津田大智副支配人:
正直、常にこの2年間、コロナといたちごっこをしているような状況でして。またか、という気持ちもありますが、新郎新婦さま、ゲストの安全第一のため仕方ない、という認識ではございます

川久保さん夫婦に、披露宴を中止するという選択はなかったのか聞いてみると、口をそろえて「なかったですね」と話す2人。

川久保静華さん:
いつ挙げてもいいから、落ち着いたころに、何年先でもいいから挙げようと言ってくれていたので。そこはずっと楽しみに待っていました

(サガテレビ)

サガテレビ
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