石川・穴水町では、地元特産の能登ワインを新成人にプレゼントしているが、このワインには粋な計らいがあった。家族で成人のお祝いをした新成人を取材した。

新成人に「能登ワイン」 中学3年生時の写真がラベルに

3連休、県内各地で開かれた成人式。2022年に石川県では1万2665人が新成人となった。

穴水町の新成人は72人
穴水町の新成人は72人
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穴水町では、72人が新成人に。

新成人に能登ワインをプレゼント
新成人に能登ワインをプレゼント

その成人式の入口で配られているのが、能登ワイン。

能登ワイン・地域おこし協力隊 青崎かすみさん:
これが能登ワインの「ヤマソーヴィニヨン」っていう、主力のワイン

ヤマソーヴィニヨン
ヤマソーヴィニヨン

ワインのラベルには、新成人の集合写真。実はこれ、1人ひとり違う写真がラベリングされている。

1人ひとり違うラベル
1人ひとり違うラベル

いつの写真かというと、実は中学3年生の時の写真。

ふるさと教育の一環として、7年前から能登ワインでのぶどうの収穫体験を行ってきた。中学生が収穫したぶどうは、コンクールでも高い評価を得ている赤ワインのヤマソーヴィニヨンに。
5年間貯蔵し、20歳となって初めて手にすることができる。

穴水町 布施東雄教育長
穴水町 布施東雄教育長

穴水町 布施東雄教育長:
自分のボトルのラベルは自分で作るということで、20歳の自分に手紙を書いているというか、こういう目標でやっていますよっていう決意表明のラベルも。これを楽しみに成人式に参加しなきゃっていう子どもたちもたくさんおりますので、そういう面では良かったかなと

受け取った新成人たちは…

新成人の中には、ワインの箱の開け方がわからない様子も。

ある新成人のラベル
ある新成人のラベル

新成人A(大学生):
「勉強頑張れ!」って書いてある

(Q.勉強頑張ってますか?)
新成人A(大学生):

人並みに

新成人B(大学生):
(写真は)修学旅行と体育祭。今見ると懐かしいですね、こんなことやってたなって。親孝行できたらなって思います

新成人C(社会人):
体育祭ですね、中学校の時の

ラベルには問いかけも
ラベルには問いかけも

ラベルには「人生、楽しんでいますか?」と書いてあり…

(Q.楽しんでいますか?)
新成人C(社会人):

そうですね、楽しんでいます。(コロナ禍で)今は大変ですが、頑張ろうかなって思います

集合写真が貼られたワインは、先生用だった。

ことし新成人の中学の担任 山岸豊和先生
ことし新成人の中学の担任 山岸豊和先生

ことし新成人の中学の担任 山岸豊和先生:
1年生の時から3年間持ち上がりだったんですけれど、もう5年も前なんですが、記憶がすぐ、この間みたいにしてよみがえってきます。思い出しながら飲もうと思います

家族の成人祝いを取材…ワインの味は「おいしい」

成人式は、滞りなく無事に終了。
気になるのはワインの味…というわけで、とあるお宅へ。

穴水町の新成人 宮坂知里さん
穴水町の新成人 宮坂知里さん

成人式の実行委員長・宮坂知里さん。
この日は、家族で成人のお祝い。

ワインを取り出した穴水町の新成人 宮坂知里さん
ワインを取り出した穴水町の新成人 宮坂知里さん

早速ワインを取り出す。
知里さんのラベルは、体育祭の写真。

グラスに注いで…

穴水町の新成人 宮坂知里さん
穴水町の新成人 宮坂知里さん

(Q.ワインの味はどうですか?)
穴水町の新成人 宮坂知里さん:

おいしいです。飲みやすかった。意外といけました

父・和秀さん:
一緒に乾杯できる日が迎えられて、うれしい

穴水町の新成人 宮坂知里さんの母・一恵さん
穴水町の新成人 宮坂知里さんの母・一恵さん

母・一恵さん:
ああ…涙出た。すんごい甘えん坊やったから…どこ行くのもついてきて。こんな大きくなったんやなって実感しちゃいましたね

小さいころは病気が多かったという知里さんは、現在、介護士として立派に働いている。

母・一恵さん:
後ろを向かないで、前進していってほしいなって

(Q.将来どんな人間になりたい?)
穴水町の新成人 宮坂知里さん:
自分が正しいと思った道を曲げないで生きていけるように、まともで筋の通った人間になりたいです

最後は両親へのサプライズも成功し、宮坂家にとって忘れられない1日となった。

能登ワインと穴水町の粋な取り組みは、2023年以降も続く。

(石川テレビ)