12月15日から4日間に渡って行われた皇后杯のファイナルラウンドは、ENEOSサンフラワーズが前人未到の9連覇を達成し、幕を閉じた。
そのファイナルラウンドに出場していたチームにとっては非常にタフなスケジュールとなったが、レギュラーシーズンは8週目を迎え、12月25日(土)26日(日)に2試合を戦った。
神奈川県川崎市にあるカルッツかわさきで行われた富士通レッドウェーブvs日立ハイテククーガーズの一戦。富士通は12戦全勝、日立ハイテクは6勝4敗での顔合わせとなった。

ちなみに皇后杯では、日立ハイテクは準々決勝で71-43、富士通は準決勝で70-53、両チームともデンソーアイリスに敗れている。
GAME1は71-65、GAME2は71-63で富士通の2連勝となった。富士通はこの2試合、レギュラーシーズンすべての試合でスターター出場だった、内尾聡菜選手と宮澤夕貴選手が欠場。日立ハイテクとしては、この点差はもちろん、この2人がいない中での悔しい敗戦となった。
大黒柱と脇を固める選手たち 日立ハイテク・内海体制2年目のチカラ

キャプテンの谷村里佳選手はインサイドで体を張り、得点ともに勝利に貢献するチームの大黒柱だ。日本代表候補にも選出されており、その存在は大きい。GAME1では21得点、2では19得点をあげた。

また、同じく得点源である北村悠貴選手の活躍も日立ハイテクの勝利には欠かせない。

ゲームをコントロールする鶴見彩選手、アタックから流れを呼び込む星香那恵選手、白鞘郁里選手、佐藤奈々美選手のシュートやダラーメ マレム ドイ選手の高さを活かしたプレーなど、皆がしっかりと役割を果たす日立ハイテク。キャプテンを中心に勝ち星を積み重ねていきたい。

日立ハイテクは3シーズンぶりにプレーオフに進出した昨シーズン、指揮官に内海知秀ヘッドコーチを迎えた。目指すはベスト4以上。
JXサンフラワーズ(現・ENEOSサンフラワーズ)や女子日本代表を何度も頂点に導いた手腕で、個性豊かな選手たちを率いて、チームを上昇させてくれるだろう。
富士通 2人の欠場から光を放った田中 今後の出場にも期待
富士通はここまで無敗で、このレギュラーシーズンを戦ってきた。先にも述べたように、この2試合はスタートの5人に名を連ねている内尾選手、宮澤選手が欠場。

そこでスタート起用となったのが田中真美子選手。リバウンドに得点にと試合の立ち上がりから貢献し、勝ちを引き寄せた。

富士通は、東京オリンピック代表の町田瑠唯選手やオコエ桃仁花選手、3人制代表の篠崎澪選手など、安定して活躍する選手も多く、ベンチで長く時間を過ごす選手も少なくない。
その中でしっかりとチャンスを掴み、次の出場に繋げていくことが必要になってくる。田中選手はそれに応え、特にGAME1では16得点と活躍した。更なる飛躍を期待したい。
富士通は、年明け1月1日(土)に山梨クィーンビーズと、日立ハイテクは1月3日(月)に、トヨタ紡織サンシャインラビッツと対戦する。