樹齢100年超、木目の美しい「百年木材」 需要減でも魅力伝えたい…100年使える家具や食器に【宮崎発】
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樹齢100年超、木目の美しい「百年木材」 需要減でも魅力伝えたい…100年使える家具や食器に【宮崎発】

樹齢100年以上の銘木を使って作品を作り、新たな文化を発信しようとする取り組みを追った。

災害に耐えてきた歴史が見える 高樹齢木の魅力

宮崎県日向市にある創業62年の製材所「グロースリング」。

創業62年の製材所「グロースリング」(宮崎・日向市)
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社長の岸本泰生さんは、父親が築いた製材所を引き継ぎ、木材一筋の人生を歩んできた。そんな岸本さんが目を付けたのが、樹齢100年を超える木材「百年木材」だ。

初めて出会ったのは、修行を積んだ福岡の銘木市場だった。

グロースリング・岸本泰生社長:
気象状況や災害に耐えてきた軌跡、歴史が見える、それが高樹齢木の魅力。いつかはこんな素晴らしい木材を扱う材木屋になりたいなと思って、修行を終えて帰ってきた

修行時代に出会った高樹齢木の魅力を語る

しかし、住宅の建築様式が変わり、和室に使われていた百年木材の活躍する場が減少。コロナ禍のウッドショックで木材の価格が高騰する一方、百年木材は需要が少なく、低価格で推移している。

グロースリング・岸本泰生社長:
60歳を前にして、若い時の百年木材を初めて見た時の感動がずっと忘れられなかった。価値に見合った値段にしていきたいというのが私たちの思い

初めて見た時の感動が忘れられず…百年木材活用への思い

百年木材を家具や食器に「世代超え使ってほしい」

家屋に使われないのならば身近なものにと、岸本さんは百年木材を使って家具や食器などを作る新事業を始めた。

 

コンセプトは「100年育てた木を100年使う」。両親から子ども、そして孫へ、世代を超えて使ってほしいという思いが詰まっている。

百年木材で作られた食器

これを受け継いだのが娘の紗由美さん。大阪でダンサーとして活躍していたが、Uターンした。

グロースリング・林紗由美マネージャー

グロースリング・林紗由美マネージャー:
災害や戦争などを乗り越えて、令和の時代に商品として生まれ変わった素材がある。銘木の新しい文化を作っていきたい

県内だけでなく、九州で取れた樹齢100年以上の木材を厳選し、数年にわたって天然乾燥させる。そして、宮崎と大分で活躍する木工職人などとコラボレーションし、家具や食器などに仕上げる。

世界にも…百年木材の新しい価値を発信

2021年10月3日、日向市で百年木材の展示会が開かれた。

木目を引き出す製材のプロと高い技術を持つ職人の手で、商品として生まれ変わった百年木材。「百年木材に新しい価値を」という思いは訪れた人の心に届いた。

“生まれ変わった”百年木材の展示会

訪れた人(男性):
自分もこういったものを、いつか家を建てたら置きたい

訪れた人(女性):
最近は、すぐ買って駄目になったら捨てるというのが私の生活でも当たり前になっていたので、一つのものを長く大事に使うことを違った形で知ることができて、すごく良かった

グロースリング・林紗由美マネージャー:
何代も先まで時代を超えて使ってもらえるように、一緒に商品を育てていく。楽しみながら、そういった時間をつくっていきたい

グロースリング・林紗由美マネージャー

グロースリング・岸本泰生社長:
新しい木材の使い方や新しい価値をつくって、日本中の皆さんにお届けすると同時に、その先には、世界の人たちに日本の木の文化を伝えられたら

(テレビ宮崎)

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