福岡県久山町の動物園で不思議な事件が起きているという。動物たちのエサがなくなるのだ。
犯人は一体…。そして見つけ出したのは?

久山町にある「トリアスふれあい動物園」。たくさんの動物と触れ合えると人気のこの動物園で、奇妙な事件が相次いで起きた。
飼育員・入江紀行さん:
けっこう受付の建物を空けることが多いんですけど、お客さんが来て戻ったらニンジンがなくなってたりして。誰かな?って。今までこんなことなかったし

受け付けがある建物の中に置かれた動物のエサのニンジンやキャベツなどが、このところ、度々なくなっているのだ。
建物の出入り口は1カ所。ちゃんと鍵も付いている。

一体、何者の仕業なのか?
ロックを外して侵入…犯行の一部始終
10月頃から急に増え始めたという被害。犯行の一部始終が飼育員のカメラに収められていた。

映像を確認すると…。扉越しに現れたのは、アメリカビーバーのキキ(メス)。

徐に立ち上がって鍵を何度かかんだかと思うと…

なんと、ロックを外して中に侵入!飼育員がいるのもおかまいなしに、室内を物色し始めた。
飼育員・入江紀行さん:
予想もしてなかったのでびっくりしたし、頭いいなって思いました

どこで鍵の開け方を覚えたのか?
飼育員・入江紀行さん:
ここを歯でガッとかんで押しちゃったって感じですね。
――鍵が開くのを知ってる?
飼育員・入江紀行さん:
知ってるんですね

今春“お母さん”に 食べ盛りの子どものため侵入?
2021年の春に4匹の子どもを出産したキキ。子どもたちも大きくなり、食べ盛りを迎えていて、食べものを確保するために侵入を繰り返しているとみられている。

最近はカギを開ける動作にも磨きがかかり、わずか数秒で中に入るようになった。

飼育員も驚く賢さを見せるキキ。運が良ければ、鍵を開けるキキの姿を見られるかもしれない。
(テレビ西日本)